EPOCALC's GARAGE

本州一下らない音楽レビューブログ

Season’s Greetings/山下達郎【1993】

日本のクリスマスといえば!

有名な話だが、一部のシンガーソングライターには季語がついているそうな。

 例えば、松任谷由実桑田佳祐

そして山下達郎はなんとどっちもである。

 

 

山下達郎と言うと80年代では「夏だ!海だ!タツローだ!」という、

サザンも同じ文句でやらされてたと言われるキャッチコピーがつくほど「夏男」と言うイメージだったらしいが

僕の友人に聴けば八割がた「ああ、クリスマス・イブの人でしょ!」と返事が返ってくる。

こういう世代間の認識がずれが季節をまたぐ季語として採用されている理由だろう。

 

そもそもクリスマス・イブはMelodiesのB面最終曲で、やや地味曲扱いであった。

先述の夏男のイメージからの脱却を図るための曲だったらしい。


FHD 山下達郞 クリスマス·イブ 30th Anniversary Edition Full HD

しかし今はPVができるほど人気。というか日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲(30年)である。

これまた有名な話だが、JR東海のCMに使われたことから一気に広まったそう。

昔からタツローファンだった父親にその当時の話を聞いたところ

今更売れたんだ」という感じだったらしい。

個人的には高校受験の期間中よく聴いていたので、塾へ行く寒い通学路が思い出される。

 

そして、これには英語版がある。それが今回ご紹介するSeason's Greetingsに収録されているバージョン。

このアルバムはタツローがアルバムこの前作ったばかりなのになんか作りたいな状態になっているときに作られたもので

それ以前にも作られていたアカペラ・カバー・アルバムのクリスマス版、という企画からスタートしたらしい。

最終的にはアカペラとオーケストラアレンジが混ざり合ったクラシカルなアルバムに。

 

では聴いていきましょう。

一曲目は古典的な合唱曲”愛するイエスよ、我々はここにいる”より。


Acappella Variation On A Theme By Gluck - Tatsuro Yamashita

しかし、この曲について調べようと思ってもバッハの方しか出てこない。

めちゃめちゃマイナー曲のようだ。こういうのどっから引っ張ってくるんだ?

 

この曲はオープニングナンバーらしく、1分に満たないので

次の曲から本番。BELLA NOTTE。


Bella Notte - Tatsuro Yamashita

前の曲もそうだったが、正確無比なアカペラ。でも声は機械で弄ってないようですよ!

そしてこの歌の音域の広さ。歌手としての山下達郎に舌を巻きましょう。ベロベロ。

 

このBella Notteと言う曲は全く知らなかったので、ライナーの解説を読んでみると

ディズニー映画・わんわん物語の挿入歌だそうだ。


Lady and The Tramp - Bella Notte HD

心の中の寺田心クリスマスアルバムなのにクリスマス関係ないじゃん!」

 

実はこのアルバム、このほかの曲も結構クリスマスソングじゃないものが入っており、

「あくまで冬の曲を集めたアルバム」だそうだ。

帯には日本クリスマスアルバム最高峰とか書きやがってるくせに。

さて、上の動画を聴くと原曲も一応アカペラ歌唱があるが全くアレンジの異なるものだというのが分かる。

原曲は讃美歌風だが、カバーの方は完全に山下達郎節。僕はカバーのほうが良いな。

 

このアルバムのもう一つの醍醐味、オーケストラアレンジでは

例えば名曲「煙が目に染みる」をカバーしている。


Tatsuro Yamashita - Smoke Gets In Your Eyes (2013 Remastered Version)

心の中の寺田心クリスマスアルバムな(略)」

先ほどとはうって変わって「大人数でやる音楽」を楽しめる。

ちなみにフルオーケストラ。フィルスペクターよりずっと豪華だぜ。

そして、それに負けないタツローの声が凄い。

荘厳で美麗なアレンジだが、これは服部克久によるもの。

山下達郎のオケは大体この人がやってます。

 

個人的な思い入れがあるのはこの曲。My Gift To You


Tatsuro Yamashita - My Gift To You (1993)

 この原曲はAlexander O'nealという人のものなのだが

 これが入っている同名アルバムがうちの父親のイチ押しクリスマスアルバムなのだ。

www.youtube.com

なのでクリスマスシーズンには家でよくこれがかかっていた。

深層記憶に訴えかけられる曲である。温かいあの日はどこへやら。

 

 

 そして目玉は前述のクリスマス・イブ英語バージョン。


English version 山下達郎 クリスマスイブ

まあ、そりゃ普通に良いよね。あたりまえだ。

山下達郎のラジオサンデー・ソングブックではクリスマスくらいになるとよくこれがリクエストに入っているイメージがあるネ。

ここではちょっと歌詞についてみてみましょう。訳詞はBig Waveの時と同じAlan O'Day

歌詞カードにある日本語訳も一緒にどうぞ。

All alone I watch the quiet rain

Wonder if it's gonna sonow again

Silent night, Holy night

(ひとり 静かな雨を見ながら思う

また雪になるのだろうか?

静かな夜 聖なる夜)

 

I was praying

you'd be here with me

But Christmas Eve ain't

what it used to be

Silent night, Holy night

(君がいてくれることを

祈りに託していたけど

今年のクリスマス・イブは

そうはならなかった

静かな夜 聖なる夜)

 

If you were beside me

Then I could hear angels

And I'd give you rainbows

for Christmas

(もし君が隣にいてくれるなら

天使もおりてくる

そしたら 僕も君に虹をあげよう

クリスマスの贈り物に)

 

山下達郎-Christmas Eve(English Version)

韻をきちんと踏んでいるうえ、元より少し踏み込んだ内容になっている。

「僕も君に虹をあげよう」の部分は70年代のタツロー曲パレードの歌詞を彷彿とさせるね。

 

パレード

パレード

  • provided courtesy of iTunes

 

英語版の歌詞は「心深く秘めた思い 叶えられそうにない」で終わる日本語版よりもほんの少し希望があるね。

色々ねじれていた中学の僕は失恋歌ばかり掘り下げていたが英語版もツボだっただろう。

 

この英訳で見事だなあと思うのは次のセクションの歌詞で下の太字箇所。

Somewhere far away

the sleighbells ring 

I remember

when we used to sing

Silent night, Holy night

(どこか遠く彼方

ソリの鈴が鳴っている

覚えているよ

君と一緒に歌ったね

サイレントナイトを 聖なる夜に)

元からある「サイレントナイト、ホーリーナイト」の部分を

クリスマスキャロルの曲名と解するというコペルニクス的転回。

そこの受験生。singは他動詞だからな。気を付けなさい。

 

 あと今気づいたが、さてはバックのアレンジが日本語版と違うな?

上の広瀬すずのものと比べてみてください。キーボードの音に注意すれば分かりやすいですナ。 

 

このアルバムの感じを聴いていると、有名なビーチボーイズクリスマスアルバムを思い出すネ。


The Beach Boys - Christmas Album - Full Album

ビーチボーイズは非常にとても凄くのイメージだが、

このアルバムに入っているオリジナル曲Little Saint Nickはクリスマス曲

のスタンダードになっている。

山下達郎ほどではないにしろ、夏男イメージ脱却の一歩になったのかもしれない。

 

さて今年の冬も街角ではクリスマス・イブをはじめ

去年も聴いたようなクリスマスキャロルが垂れ流しになるだろう。

しかしある研究結果によると、クリスマスソングは毎年何度も何度も聴かされるため

精神的にストレスに感じてしまうことがあるそうだ。

www.businessinsider.jp

僕も孤独感を増幅させられてストレス~ 

 

そんなときは、クリスマスソング少なめのこのアルバムを聴いて

いつもとは違うクリスマスを過ごすのも良いかもしれません。

 


Season's Greetings - 山下達郎 (Tatsuro Yamashita) Full Album

cliché - しあわせの嵐/Hiromix【1999】

 オルタナなのに渋谷系でクリスマスソング


cliché - しあわせの嵐 HIROMIX ヒロミックス カジヒデキ 堀江博久

 前回はえらく古いクリスマスソングを長々とやったので

今回は後期渋谷系から手軽にクリスマスの曲を紹介。

 

非常に個人的な話だが、僕はあんまりカジヒデキが好きじゃない。

なんだかあまりに渋谷系過ぎてやけどしてしまうのだ。

 このセンチメンタル~なかんじ。

当時から遅れてきた渋谷系と言われていたそうだが、

まさにそんな感じで、完璧すぎてなんだかなあ、となってしまう。

なので僕は2枚しか持っていない。

が、このclicheはなかなか良い。と言うか、カジヒデキの曲なのかコレ?と一瞬疑う。

 

歌っているHiromixとは誰かというと、カルチャーとしての渋谷系を代表する写真家。

写真はオタクな男性のもの、というイメージが強かった時代に現れた

デジカメやチェキ、写ルンですを用いて日常を写すガーリーフォトという一派の主導者で

いまのインスタ女子の系統の一番最初にいる人かもしれない。

なんだか今年の夏位から写ルンですが流行っているようだが

それはガーリーフォト・リヴァイヴァルなのかもしれない。

 

その人が何を考えたかアルバムデビューしちゃったというのがコレ。

カジヒデキや、今もコーネリアスのキーボードをしている堀江博久がプロデュースしている。

そのアルバムが下のもの。

HIROMIX’99 [12 inch Analog]

HIROMIX’99 [12 inch Analog]

 

かなり挑発的なジャケ写。 

渋谷系の総本山Trattoriaからmenu.177。ガーリーフォトには自らのセミヌードも多かったらしい。

 

ちなみに僕はTrattoriaのコンピ・Prego!’99でこの曲を知った。

中古で安いし、この曲のほかにもいろいろ良い曲が入っていておススメ。 

あと、Trattoriaコンピ全般に言えるがコンピのくせにトータルアルバムの性格を有している。

PREGO!99?ザ・メニュー・オブ・トラットリア第4集

PREGO!99?ザ・メニュー・オブ・トラットリア第4集

 

 

さてこの曲についてだが、なぜか知らないけれどこの通りオルタナチックである。

カジヒデキはポップの人だと思っていたが、こういう粗っぽい曲も書くのかと意外。

Hiromixはあくまで写真家なので、ボーカルがそんなに強くなく素人くさいのが

なんだかシューゲイザーっぽくて逆に素敵。

完璧と言えないアレンジや歌が完璧なカジヒデキの曲と合わさって絶妙なバランスになっているのかもしれない。

歌詞については専門家ではないHiromixが作詞しているからか、日常的で素朴な詞で

2000年一歩手前の渋谷のクリスマスがパッキングされている感じだ。

 

 

この曲に感じる「言いようのない懐かしさ」はどこから来るんでしょうネ。

特に後期渋谷系の曲からは僕が生まれる前の曲なのに

さいころに行ったショッピングセンターに当時の最新アイテムが並んでいる様子が目に浮かぶ。

思うに、後期渋谷系2000年代初頭のプロダクトデザインに強い影響を与えているのじゃないかと思う。

例えば子供のころに友人が面白そうにやっていた塊魂なんかのゲームには

サントラ含め、その影響がかなり反映されている。

 

 

でも、この時代以降こんな雰囲気の物品を見ていない。この年代が渋谷系の終わりだったのだろう。

そう考えると、渋谷系の残り香を体験できているだけでもありがたいネ・・・

とすれば、渋谷系が生まれたのが80年代終わり~90年代初頭なので

新しく生まれたカルチャーの最終形態が出てくるまでおよそ15年くらいかかるのかもしれない。

つまり、文化の寿命は15年くらいまでなのだろう。

そう考えると、割と辻褄が合う感じがしてくる。

 

 

まあ、色々抜きにしてもこの曲は良い。

僕がまだ生まれていない渋谷のクリスマスの景色が懐かしくなります。

HIROMIX 01

HIROMIX 01

 

Nova Musichaシリーズ 全アルバム小レビュー

ようこそ狂気の国へ。

狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)

狂気について―渡辺一夫評論選 (岩波文庫)

 

 

Nova Musichaというレコードシリーズがある。

Crampsというイタリアの名門レーベルが出していたものだ。

 

このCrampsとは何ぞやというと、70年代を代表する名レーベル

ここに所属していたのは一部で有名なAreaArti&Mestieriなどイタリアンプログレの人である。

 

L'elefante bianco

L'elefante bianco

  • Area
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes
Gravita' 9,81

Gravita' 9,81

  • Arti & Mestieri
  • ジャズ
  • ¥250

ジャズの風味が強いが、あくまでメロディアスな曲ばかり。

普通にここら辺はピンフロで挫折したプログレ嫌いにも聴いてもらいたい。

 

そんな優良ロックレーベルが何を思ったか出したのが問題のNova Musichaシリーズ。

一応用語集に載せておいているのだが、ここでも説明すると
現代音楽・前衛音楽専門のシリーズものレコードである。

全部で18種あるが、ほとんど全てクラシック畑出身の本物の前衛音楽家の作品

生半可な覚悟で挑むと大けがをすることで知られる。

一応再発もの・ベスト的なものも多いがジャケットがカッコイイので、オリジナル盤より高値。

そして難しいものの内容も普通に良いため、今でもコアな音楽ファンから大人気で

かのコーネリアスもパロディの標的とした。

f:id:EPOCALC:20191202161636j:plain

ちなみにコレクターズアイテム。

たまに中古屋で見かけるが、モノによっては新品以上の値がすることがままある。

そんなNova Musichaだが、内容も内容だからかあまりレビューが転がっていない。

そうすると新参ノヴァ・ミュージカー*1にとって困るだろう。

実際僕は困った。どんな音楽かわからないんだもの。この手の音楽は身構える必要があるし。

というわけでこれからの人のため、今回様々な手段を用いて全部聴いたので

一つ一つ簡素なレビューをしたいと思います。

 

 Nova Musicha N.1JOHN CAGE 

John Cage

John Cage

 

Nova Musichaで一番入手が簡単。

普通に地方のタワレコでも買える、有名なケージの作品集。

内容はジョン・ケージのベスト盤と言って差し支えない。

これの二曲目"MUSIC FOR AMPLIFIED TOY PIANOS"はお勧め。

おもちゃのピアノと様々なサンプリングが面白い。

ある意味悪名高い4'33"もここに入っているヨ。

 

 

Nova Musicha N.2 Tamaran

TAMARAN(紙ジャケット仕様)

TAMARAN(紙ジャケット仕様)

 

 筋肉質の男のジャケットが印象的。2chウケよさそう。

内容はピアノの内部奏法と呼ばれる、ピアノの中に手を入れて演奏する手法を使って

12台のピアノを打ち鳴らし、定位を割り振ったもの。

まあ、現代音楽。完全に作業用BGM。

 

Nova Musicha N.3 In Sara Menchen, Christ and Beethoven there were men and women

IN SARA MENCKEN,CHRIST AND BEETHOVEN THERE WERE MEN AND WOMEN(紙ジャケット仕様)

IN SARA MENCKEN,CHRIST AND BEETHOVEN THERE WERE MEN AND WOMEN(紙ジャケット仕様)

 

これは同じ文を主語を変えてひたすら繰り返して音読するだけ。

バックの演奏も簡素で正直飽きるやつの一つである。 

ただ、ASMR的な効果がある効果音が使われているので

サンプリングの音ネタとしては優秀かも。

 

Nova Musicha N.4 La Caccia

La Caccia by Walter Marchetti (2007-11-28)

La Caccia by Walter Marchetti (2007-11-28)

 

鳥の声を機械的に変えたもので遊びまくる内容。

山奥に入っちゃった、もう帰れないよ感がする。

飽きてきたころになんだか妙な効果を入れてくるので意外と飽きない。

突如として森に行きたくなった人なんかは聴くと良いかもしれない。 

 

Nova Musicha N.5 Finale

FINALE(紙ジャケット仕様)

FINALE(紙ジャケット仕様)

 

ピアノによる(多分)即興演奏。それがアルバム一枚分。

正直前衛的にも感じず、かといってメロディアスでもなく

あんまり僕の好みではない。

アヴァンギャルドなジャズが好きな人はこれも好きかも。

 

Nova Musicha N.6 Four principles on Ireland and other pieces

FOUR PRINCIPLES ON IRELAND AND OTHER PIECES(紙ジャケット仕様)

FOUR PRINCIPLES ON IRELAND AND OTHER PIECES(紙ジャケット仕様)

 

Nova Musichaシリーズでも特に入手困難。

コーネリアスによるパロディはたぶんこれのせい。名前一緒だし。 

内容は図形譜によるピアノの演奏。

かなり聞きやすく、おしゃれな喫茶店でかかってそう

一番最初に聴くのはこれが良いと思う。

シリーズの中でも僕が大好きなアルバム。

 

Nova Musicha N.7 Luna Cinese

Luna Cinese (Jpn) by Costin Miereanu (2007-11-28)

Luna Cinese (Jpn) by Costin Miereanu (2007-11-28)

 

ジャケがとにかく綺麗。邦題「中国の月」も素敵。

しかし内容は女性の話し声と謎の効果音・サンプリングの嵐。

それがひたすら41分。ええ、このシリーズそういうのばっかりです。

でも結構好きなアルバム。

周囲との空気をシャットアウトできるので

受験生の頃BGMに使っていた。

 

Nova Musicha N.8 Tempo Furioso

TEMPO FURIOSO(紙ジャケット仕様)

TEMPO FURIOSO(紙ジャケット仕様)

 

 「前衛音楽」なのに聴きやすいのはこれかな。

断続的に流される電子音の上にピアノやシンセの効果音、声などを盛り込んでいく内容。

静謐ながら結構面白く聴き入れる。名作。

アンビエントなので睡眠導入に使うのも大いにありだと思う。

 

Nova Musicha N.9 Musica su schemi

Musica Su Schemi by Gruppo Di Improvvisazione (2007-11-28)

Musica Su Schemi by Gruppo Di Improvvisazione (2007-11-28)

 

ジョン・ケージの次によく見かけるのはコレ。何故かは知らん。

内容は色んな楽器を駆使した少人数前衛セッション。

なんだかんだでシリーズで一番いわゆる「現代音楽」のイメージに沿う作品。

 

追記

久々にCD取って出してライナーを読んでいたら

メンバーにかの有名な映画音楽作曲家エン二オ・モリコーネの名前があった。

あなた、私の知らないところでこんなことしてたのね!

 

Nova Musicha N.10 En rouge et noir

EN ROUGE ET NOIR(紙ジャケット仕様)

EN ROUGE ET NOIR(紙ジャケット仕様)

 これは是非SpotifyApple Musicなんかで落として

シャッフル聞きしてもらいたいアルバム。

内容はプリペアドピアノの演奏なのだが、

前半が19分連続1トラック、後半が前半部の音ネタトラックに分かれており、

シャッフル再生させることで全く同じ音ネタなのに違う曲に変貌する様がみられる。しかも毎回違う曲になるのだ。

この時代、CDはなかったので意図せずの結果だがなかなか面白い。

 

Nova Musicha N.11 Bird and person dyning

BIRD AND PERSON DYNING(紙ジャケット仕様)

BIRD AND PERSON DYNING(紙ジャケット仕様)

 

 ここら辺からNova Musicha名盤ラッシュの始まり。

これはA面はおしゃべりや歌、B面は鳥の鳴き声が出るおもちゃを定位を変えながら

段々と変調していくというもの。

どんどん変化していくさまが万華鏡のようで面白く、アルバム一枚一気に聴ける。

A面は途中で歌う歌自体が割と良い曲であり

B面の表題曲も現代音楽の名曲と言われ知名度が高く、アルバムの情報も比較的多い。

 

Nova Musicha N.13 Rrose Sélavy

RROSE SELAVY(紙ジャケット仕様)

RROSE SELAVY(紙ジャケット仕様)

 

何故かは知らないが、N.12は欠番なので次はコレ。

これも名盤。N.2と同じ作曲家の作品。

内容はピアノの小品にどんどん意味不明なトラックを重ねていって

全く別の曲に仕立て上げる、というもの。

最初の曲がエリック・サティのような簡素なラウンジミュージック風なのだが

無秩序なトラックによって最終的にはすごく凶暴な曲になる。

ちなみにこの前レコードで再発された。もちろん買った。

 

Nova Musicha N.14 First Records

FIRST RECORD(紙ジャケット仕様)

FIRST RECORD(紙ジャケット仕様)

 

 これはフルート奏者による演奏。

A面が多重録音でB面が独奏を回転数を落とす、今風に言えばスクリューしたもの。

実際に聴いてみると案外フルートの良盤で楽しめる逸品。

普通にCDほしい。

 

Nova Musicha N.15 In terram utopicam

In Terram Utopicam

In Terram Utopicam

 

これだけNova Musichaのジャケのアマゾン商品を見つけられなかった・・・

 N.4と同じ人のアルバム。

ピアノの鍵盤に石をくくり付け、ピアノを引っ張って石の反動で音を出すというのがA面で

いきなり不協和音からスタートするのでビックリする。

実際にピアノを引きずる様子を見てみたいね。その行為も含めてこの曲なんじゃないかな。

B面は前衛電子音楽二曲。ただのノイズである。

 

Nova Musicha N.16 Microphone

Microphone

Microphone

 

 N.15のB面は正直ただのノイズだが、こっちはノイズミュージック。

マイクで増幅したようなノイズが立体的に迫る。

これは大阪万博の時に頼まれて作ったものの再録だそうで 

これを生で聴いた万博来訪者の様子を見てみたかった。

 

 Nova Musicha N.17 Cheap Imitation

Cheap Imitation by JOHN CAGE

Cheap Imitation by JOHN CAGE

 

 ジョン・ケージ再登場。

なにやらピアノの単音orオクターブ弾きで何か演奏している。なんだこれ。 

説によると、サティのより簡素な再解釈(=チープなイミテーション)じゃないかとのことだ。

(追記:先日先輩にうかがったところ、サティのある曲のリズムをそのままに音価を変えたものだそう)

 

N.5も前衛的なピアノの独奏だったが

あちらより装飾が少ない分疲れず、リラックスして聴ける。

でも子供のピアノ遊びみたい。

Nova Musicha N.18 La maquina de cantar

LA MAQUINA DE CANTAR(紙ジャケット仕様)

LA MAQUINA DE CANTAR(紙ジャケット仕様)

 

これは普通にテクノファンにおススメのもの。 

内容はコンピュータ制御の電子音でつまるところプレYMO

ポリリズムのように音が配置されているのも面白いし

モノになったりステレオになったりの変化も楽しい。

特にB面は冨田勲の曲に出てきそうな感じ。

楽器独奏系をのぞいたらNova Musichaで多分一番取っつきやすい。

 

Nova Musicha N.19 Cantare la voce

CANTARE LA VOCE(紙ジャケット仕様)

CANTARE LA VOCE(紙ジャケット仕様)

 

Areaのボーカルによる声のお遊び

全編にわたりホーミー的なことをやっており

ジャケットの絵のような、のどから声を出しているような歌が楽しめる。

楽器を弾かないボーカルは馬鹿にされがちだが、

極めるとヤバいことになるのを示した一作。

 

 

 

 

以上、全18作品であった。

今回レビューするにあたってフィジカルで持っていないものも聴いてみたが

なかなか疲れるシリーズですネ、こりゃ。

あと段々内容が洗練していくあたり、担当者の選盤の腕が上がっていく様子が見られて面白い。

全体的に今でも前衛性を失っていいないものが多く、

コレから作曲する人やDJの方はここからアイディアを拝借したり、音ネタに使うのも面白いかもしれない。

フィジカルではあまり手に入らないものの、

一部の作品はサブスクやYoutubeにあるのでぜひ一度聴いてみてほしい。

予想しない動きをする狂気的な音楽を一回体験してみよう。

 

 

サウンドアート ──音楽の向こう側、耳と目の間

サウンドアート ──音楽の向こう側、耳と目の間

 

 

*1:Nova Musichaを聴く人

Christmas Gift For You From Phil Spector/Various Artists【1963】

クリスマスへの必需品。

Christmas Gift for You From Phil Spector

Christmas Gift for You From Phil Spector

 

 もう師走。和尚さんが100m9.58sec.で走る季節。

いよいよ今年も終わりと言う感じが漂ってきており

僕の周りも皆とても忙しそうにしている。

 

しかし12月には大事な日があるのを忘れてはならない。

晦日?確かにそれもあるが、君、現実から目を背けてはいけないよ。

そう、クリスマスである。

家族OR恋人とで過ごす人が多いだろうが、

僕はこのところ毎年一人きりで過ごしている。

今年もご多分に漏れずそうなりそうだ。寂し。

そんな僕はクリスマス期間中何をしているかと言うと、一人ぽっちで街をうろついたり書き物をしながら

このフィルスペクターのクリスマスアルバムを聴いている。

 

フィルスペクターとはどんな人物か。

ビートルズラモーンズのファンには後述する逸話のせいであまり良いイメージがないかもしれないが、

非常~~~~~に偉大な音楽プロデューサーである。

 

フィルスペクターはまず「テディベア―ズ」という何ともファンシーな名のバンドにいた。

そこで作った「会ったとたんに一目ぼれ」という曲がヒット。このとき16歳。

 あまあまのバラードである。

To Know Him Is to Love Him (Bonus Track)

To Know Him Is to Love Him (Bonus Track)

  • provided courtesy of iTunes

 テディベア―ズだと僕はOh Whyが好み。大滝詠一もカバーしてたしね。

Oh Why

Oh Why

  • provided courtesy of iTunes

 

しかしスペクターは編曲の方に興味がわき、

バンドを解散させてプロデューサーになった。

 

スペクターを語る上で絶対に外せないのが「ウォール・オブ・サウンド」という技法で

どういうものかと言うと、同じ楽器を一気に数台使って録音する

今であれば多重録音に相当するレコーディング法。というか多重録音のはしり。

それが結実したのがロネッツのBe My Baby

Be My Baby

Be My Baby

  • provided courtesy of iTunes

 こんな感じでリヴァーヴがかかったような独特の音像で、

もう半世紀以上たった今でもちゃんとリマスタリングすれば迫力あるように聞こえる。

 当時の人にとってももちろん物凄いものだったらしく、

まるで壁のようだ!とのことでウォール・オブ・サウンド

ちなみにビーチボーイズDon't Worry Babyはこの曲へのアンサーソングらしい。

Don't Worry Baby

Don't Worry Baby

  • provided courtesy of iTunes

 

そしてその技法を極限まで高めようと思って作ったのがクリスマスアルバム

アメリカでは有名なポップスミュージシャンは

必ずクリスマスアルバムを作るという謎のお約束があるが、

これもそのうちの一つ。聴いてみましょう。

 

一曲目はWhite Christmasからスタート。

White Christmas

White Christmas

  • ダーレン・ラヴ
  • ホリデー
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

ビング・クロスビーのバージョンが有名なこの曲もフィルスペクターの手にかかればこの通り。 

バックの演奏がこの通り非常に豪華でちょっとしたオケのレベルである。

そしてそれにかかった当時の録音機材だからこそのリヴァーブ。

そんなもこもこしたウォール・オブ・サウンドがクリスマスの優しい雰囲気を醸し出す。

なんだか遠い昔に家族一緒に過ごしたクリスマスの日が思い出され

なんだか、所謂ところのエモい感情になる出だしの一曲目である。

そしてエモい雰囲気がずっと続くアルバムである。

 

 

二曲目のFrosty The Snowmanは個人的にオッとなる出だし。

www.youtube.com

アレンジとかが凄く大滝詠一臭い。

というか、たぶんフィヨルドの少女の元ネタじゃないか?


EACH TIME / EIICHI OHTAKI アナログ音源自宅より 11.フィヨルドの少女

 

大滝詠一はスペクターに強い影響を受けており、

80年代の諸楽曲のアレンジは「ステレオ版ウォール・オブ・サウンド」と言われるほどなので

この曲のアレンジを意識したのかもしれないネ。

 

ところでこの曲は結構パーカッションが忙しそうな感じがする。

というかドラムが滅茶苦茶バタバタやっていて実際大変だろう。

技巧が必要なクリスマスソングってあるんだ。

 

このアルバムの中で一番好きなのはWinter Wonderland。


Phil Spector Winter Wonderland

特に理由はない。ただただ純粋に元曲と編曲が好き。

でもクリスマスソングなんてそんなもんよ。

 

 

そして最後の曲でなんとフィルスペクターご本人登場。


Phil Spector - Silent Night.wmv

"Hello,this is Phil Spector"じゃないよ!

なにこのアルバムの裏話語ってるんだよ!

なんかイイ感じに話まとめてんじゃないよ!

などなど、突っ込みが追い付かない。

スペクターが変人と言われる理由の一端がここにある。

 

 

 

さて、このアルバムでポップスの未来形を提示したスペクターだったが

人気が一気に急降下してしまう。

そう、ビートルズがやってきたのだ。ヤアヤアヤア。

ビートルズをはじめとしたロックはライブ向きのバンドサウンドであった一方、

スペクターはライブなんかでできっこない、スタジオ向きの曲だったので

ロックとともにしばらく忘れられることになってしまう。

 

・・・が、すぐに復帰。

Revolverに始まるビートルズビーチボーイズ戦争*1の中、ロックがスタジオ志向になっていき

ビーチボーイズがウォール・オブ・サウンド風味のアルバム"Pet Sounds"を出し、

Wouldn't It Be Nice

Wouldn't It Be Nice

  • provided courtesy of iTunes

 それに触発されたビートルズが多重録音の"Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"を出し、 

Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band

Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band

  • provided courtesy of iTunes

 「あれ?やっぱりウォール・オブ・サウンドってすごいんじゃね?」的な感じになっていったからだ。

 

さらにLet It Beのプロデュースを任される大役も依頼されるようになる。

レット・イット・ビー

レット・イット・ビー

  • provided courtesy of iTunes

 しかしながら、このアルバムではポールは「初期への回帰」を目指していた*2けど

ハリスンとレノンが全くそんなこと思っていなかったので華美なアレンジをするスペクターを呼び

解散ムードに拍車をかけたというのは有名な逸話。

ポールは後にスペクターのアレンジを外したバージョンも出すほど嫌だったらしい。

Let It Be

Let It Be

  • provided courtesy of iTunes

 

その後スペクターはレノンのImgineやハリスンのAll Thing Must Passを手掛ける。

どっちも名盤として有名だが、今でもアレンジについて賛否両論である。

Imagine

Imagine

  • provided courtesy of iTunes
What Is Life

What Is Life

  • provided courtesy of iTunes

ロックバンドを隠すような豪華絢爛なアレンジのせいで

フィル・スペクターは時代遅れだ」という評価が徐々にいわれるようになってしまう。 

 

そしてその評価が決定的になったのはラモーンズEnd Of The Century。

 

Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?

Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?

  • provided courtesy of iTunes

誰でもこの曲は聴いたことあるでしょう。

パンクでありつつ、オールディーズ調ななかなか不思議な曲。

 

しかし、この曲でも起こってしまっているが

アルバム全体で音の分離が悪い、各楽器が埋もれてしまっているなどと

ロックファンから猛烈に批判されてしまう。

これはウォール・オブ・サウンドの特徴でもあるのだが

それはもう時代に合わないと悟ったスペクターはこれを最後に引退する。

 

 

そんなスペクターだが、このアルバムのように明るいポップスについては

靄にかかったようなこのアレンジがメロディと対比になりとてもよく似合う。

どこか懐かしいような、哀しいような気分にしてくれる。


Various Artists - A Christmas Gift for you from... - Full Album

 

*1:Revolver~Smileまでのビートルズビーチボーイズの争いを僕は勝手にこう呼んでいる

*2:実際初期っぽい曲が多いよね

音楽ファンのためのボードゲーム入門

小沢健二に続け!

 

ボードゲームカタログ 202

ボードゲームカタログ 202

 

 註・この記事には音楽ファンでないと分からない表現が多用されています。そうではない方は他の親切なボドゲサイトに行くか、我々の沼に落ちてください。

 

 

 

連日音楽ファンを賑わしている小沢健二がこの前こんなツイートをした。

 

 

 そう、ゲムマに行ってその戦利品をアップしたのだ。

僕もちょうどその日に友人とゲムマに行ったのだが、

オザケンのステルス機能が高すぎて全く気付かなかった。

アルペジオの話をしながら歩いていたのに・・・

 

 

さて、こうなってにわかに音楽ファンの間で盛り上がりを見せているボドゲだが、

何を隠そう、僕はかなりのボードゲーム好き*1なので

これからボドゲに触れたい音楽ファンの皆様のために是非一回やってほしいボードゲームを少し紹介しようと思う。

 

 

カタンの開拓者たち

 

カタン スタンダード版

カタン スタンダード版

 

 

まず、何からボードゲームをやればよいか迷うなら、これでしょう!

無人島を開拓し、誰が一番発展させられるかを競うゲーム。

将棋のような戦略的な思考だけではなく、

相手との取引をうまくするコミュニケーション力など

多くの要素が複雑に絡み合う、

近代ボードゲームの金字塔である。

これの偉大さをボドゲ知らない人にどう例えればよいかいつも困るのだが、

音楽ファンにはボドゲ界のサージェント・ペパーズ」と言えば通じるだろう。あー楽。

 

おススメBGM:Magical Mystery Tour-The Beatles

カルカソンヌ

 

カルカソンヌJ (Carcassonne J) ボードゲーム

カルカソンヌJ (Carcassonne J) ボードゲーム

 

 さっきのが「サージェント」ならこっちは「オデッセイ&オラクル」

影響を受けつつも新しい方向へ進化させた。

カルカソンヌという城壁都市を奪い合うゲームだが、

下の写真のようにどんどん地図が広がっていくさまが面白い。

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単純だが奥深いルールで

発売からずっと人気。国際大会が開かれるほど。

 

おススメBGM:Heavy Weather-Weather Report

 

モダン・アート

 

モダンアート (Modern Art) 日本語版 ボードゲーム

モダンアート (Modern Art) 日本語版 ボードゲーム

 

 

こちらは「競り」のゲーム。

どの美術品が一番値上がりするかを考えながら

相手をだましあい、勝利していく。

なかなかゲームバランスが良く、合宿に持っていって夜中これをみんなでやっていた。

作者のクニツィアボードゲームファンならだれでも知っているほど有名で、

このような駆け引きのゲームを得意とする。

クニツィアのゲームだと他にはケルトなんかが良くお勧めに挙げられる。

 

 

おススメBGM:The Night Fly-Donald Fagen

 

プエルトリコ

 音楽にプログレという難解なジャンルが存在するように、

ボードゲームにも難解なものがある。

その最も有名なものともいえるのがこのプエルトリコ

南米のプエルトリコを開拓し、プランテーションを作るという

拡大再生産をモチーフにしたゲーム。

ルールも厚く、標準ゲーム時間三時間というなかなかの大作で

いわばボドゲ界の危機」

 都市づくりシミュレーションゲームが好きな人にはおススメ。

 

おススメBGM:Stone Flower-Tom Jobim

電力会社

 

電力会社 充電完了! 完全日本語版

電力会社 充電完了! 完全日本語版

 

電力会社を運営しなるべく広範囲に電気をいきわたらせよう、というもの。

 こちらも標準ゲーム時間三時間だが、ルールが非常にシンプル。シンプル2000。

それだとつまらないのでは?と思うかもしれないが、

これの凄いところはつまらないどころか三時間あっという間に過ぎ去るほど面白いところだ。

なので重いゲームをやりはじめるなら、このゲームがおススメ。

これの作者のフリーゼクニツィアと同じような有名人で

作るゲームがすべて緑色をしている。変人。

 

おススメBGM:Ege Bamyasi-Can

 

パンデミック

パンデミック:新たなる試練 (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム

パンデミック:新たなる試練 (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム

 

 「ボードゲームはプレイヤー同士で争うものだ!」という固定観念を覆す、

協力型ボードゲームと言えばコレ。

みなで協力して迫りくる病気から世界を救うという

ハリウッド映画の主人公気分でできる内容。

僕が一番やったボードゲームかもしれない。

これのハードモードがなかなか難しく、僕も何度も世界を死なせてしまった。

 

おススメBGM:Boston-Boston

 

街コロ

街コロ (Machi Koro) ボードゲーム

街コロ (Machi Koro) ボードゲーム

 

日本産ボードゲームの良作。

その名の通り、街を作っていくゲーム。

サイコロを振って、出目に応じて建物から効果やお金がもらえるシステムだが

その効果によって盤面が様々に変化していく。

初めてボードゲームの最高褒章・ドイツゲーム大賞にノミネートされた日本のボドゲ

この時、日本の環境音楽のコンピが今年のグラミー賞にノミネートされたときと同じくらいビックリしたのを覚えている。

 

 おススメBGM:ひとかけらの夏-村田和人

 

シェフィ

シェフィ (Shephy)

シェフィ (Shephy)

 

 

ボドゲなんてなんだい!一人じゃできないじゃないか!」と言っている人に朗報。

一人用ボードゲームなんてものもございます。これがその代表格シェフィ。

羊をどんどん増やしていくゲーム。

かわいらしい絵柄とは対照的になかなか残酷。すぐ死ぬ。

スマホアプリにもなっていて無料でできるので

是非試してみてほしい。

 

おススメBGM:幻との付き合い方-坂本慎太郎

 

 

 

 ここに挙げたのは「名盤」ならぬ「名箱」とも呼べる数々で

 この世の中には他にも素敵なゲームが溢れている。

是非音楽ファンの皆様もボードゲームをやってほしい。

みんなでスマブラをするのとはまた違ったゲームの面白さが見えてくるだろう。

 

 

ミューレンソウ

ミューレンソウ

 

 

 

 

*1:なんなら音楽より詳しい

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