小沢健二に続け!
註・この記事には音楽ファンでないと分からない表現が多用されています。そうではない方は他の親切なボドゲサイトに行くか、我々の沼に落ちてください。
連日音楽ファンを賑わしている小沢健二がこの前こんなツイートをした。
日曜、DIY感と愛に満ちたボドゲ等のマーケット #ゲムマ に行った。話題の傑作と教わったSCOUT!を買いに開発者ブースに行くと、なんと湾岸ライブ来てたと言う。ゲームは超おもしろい。どうやって考えたんだろ。賢い男子(勉強とかじゃなく)とTVで言ったけど、賢い男女その他、リスナー強烈。負けないぞ。 pic.twitter.com/mTGnFxzdyJ
— Ozawa Kenji 小沢健二 (@iamOzawaKenji) 2019年11月25日
そう、ゲムマに行ってその戦利品をアップしたのだ。
僕もちょうどその日に友人とゲムマに行ったのだが、
オザケンのステルス機能が高すぎて全く気付かなかった。
アルペジオの話をしながら歩いていたのに・・・
さて、こうなってにわかに音楽ファンの間で盛り上がりを見せているボドゲだが、
これからボドゲに触れたい音楽ファンの皆様のために是非一回やってほしいボードゲームを少し紹介しようと思う。
カタンの開拓者たち
まず、何からボードゲームをやればよいか迷うなら、これでしょう!
無人島を開拓し、誰が一番発展させられるかを競うゲーム。
将棋のような戦略的な思考だけではなく、
相手との取引をうまくするコミュニケーション力や運など
多くの要素が複雑に絡み合う、
近代ボードゲームの金字塔である。
これの偉大さをボドゲ知らない人にどう例えればよいかいつも困るのだが、
音楽ファンには「ボドゲ界のサージェント・ペパーズ」と言えば通じるだろう。あー楽。
おススメBGM:Magical Mystery Tour-The Beatles
カルカソンヌ
さっきのが「サージェント」ならこっちは「オデッセイ&オラクル」。
影響を受けつつも新しい方向へ進化させた。
カルカソンヌという城壁都市を奪い合うゲームだが、
下の写真のようにどんどん地図が広がっていくさまが面白い。
単純だが奥深いルールで
発売からずっと人気。国際大会が開かれるほど。
おススメBGM:Heavy Weather-Weather Report
モダン・アート
こちらは「競り」のゲーム。
どの美術品が一番値上がりするかを考えながら
相手をだましあい、勝利していく。
なかなかゲームバランスが良く、合宿に持っていって夜中これをみんなでやっていた。
作者のクニツィアはボードゲームファンならだれでも知っているほど有名で、
このような駆け引きのゲームを得意とする。
クニツィアのゲームだと他にはケルトなんかが良くお勧めに挙げられる。
ケルトタイル (Keltis - der Weg der Steine: Mittbringspiel) [並行輸入品] ボードゲーム
- 出版社/メーカー: Kosmos
- メディア: おもちゃ&ホビー
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おススメBGM:The Night Fly-Donald Fagen
プエルトリコ
プエルトリコ(2014年新版) (Puerto Rico) [並行輸入品] ボードゲーム
- 出版社/メーカー: Ravensburger
- メディア: おもちゃ&ホビー
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音楽にプログレという難解なジャンルが存在するように、
ボードゲームにも難解なものがある。
その最も有名なものともいえるのがこのプエルトリコ。
拡大再生産をモチーフにしたゲーム。
ルールも厚く、標準ゲーム時間三時間というなかなかの大作で
いわば「ボドゲ界の危機」。
都市づくりシミュレーションゲームが好きな人にはおススメ。
おススメBGM:Stone Flower-Tom Jobim
電力会社
電力会社を運営しなるべく広範囲に電気をいきわたらせよう、というもの。
こちらも標準ゲーム時間三時間だが、ルールが非常にシンプル。シンプル2000。
それだとつまらないのでは?と思うかもしれないが、
これの凄いところはつまらないどころか三時間あっという間に過ぎ去るほど面白いところだ。
なので重いゲームをやりはじめるなら、このゲームがおススメ。
これの作者のフリーゼもクニツィアと同じような有名人で
作るゲームがすべて緑色をしている。変人。
おススメBGM:Ege Bamyasi-Can
パンデミック
パンデミック:新たなる試練 (Pandemic) 日本語版 ボードゲーム
- 出版社/メーカー: ホビージャパン(HobbyJAPAN)
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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「ボードゲームはプレイヤー同士で争うものだ!」という固定観念を覆す、
協力型ボードゲームと言えばコレ。
みなで協力して迫りくる病気から世界を救うという
ハリウッド映画の主人公気分でできる内容。
僕が一番やったボードゲームかもしれない。
これのハードモードがなかなか難しく、僕も何度も世界を死なせてしまった。
おススメBGM:Boston-Boston
街コロ
日本産ボードゲームの良作。
その名の通り、街を作っていくゲーム。
サイコロを振って、出目に応じて建物から効果やお金がもらえるシステムだが
その効果によって盤面が様々に変化していく。
初めてボードゲームの最高褒章・ドイツゲーム大賞にノミネートされた日本のボドゲで
この時、日本の環境音楽のコンピが今年のグラミー賞にノミネートされたときと同じくらいビックリしたのを覚えている。
おススメBGM:ひとかけらの夏-村田和人
シェフィ
「ボドゲなんてなんだい!一人じゃできないじゃないか!」と言っている人に朗報。
一人用ボードゲームなんてものもございます。これがその代表格シェフィ。
羊をどんどん増やしていくゲーム。
かわいらしい絵柄とは対照的になかなか残酷。すぐ死ぬ。
スマホアプリにもなっていて無料でできるので
是非試してみてほしい。
おススメBGM:幻との付き合い方-坂本慎太郎
ここに挙げたのは「名盤」ならぬ「名箱」とも呼べる数々で
この世の中には他にも素敵なゲームが溢れている。
是非音楽ファンの皆様もボードゲームをやってほしい。
みんなでスマブラをするのとはまた違ったゲームの面白さが見えてくるだろう。
*1:なんなら音楽より詳しい