Tilt/Arti + Mestieri【1974】
イタリア?プログレの国でしょ?
先日、次のようなものを作った。
皆さんもTwitterで見たことあるだろう、
#私を構成する9枚
である。
このタグ付けときながら36枚とか選ぶ輩もいるが
僕はきちんと9枚に絞りました。ちなみに細野晴臣関連は入れられがちなのであえて外しましたヨ。
このブログのレビューも最初のうちはこれに沿ってやっていこうと思っている。この九枚は一番書きやすい九枚でもあるしね。
ただ、松任谷由実はベストだから飛ばすかもだし、順番前後するかもだけれどそこはご愛敬。
というわけで今回はイタリアンプログレからarti e mestieriのTiltを。
arti e mestieri (以下、アルティ)ってこの前ライブやってたよね。AREAと一緒に。
見に行った友人に聞いてみたら
「アルティは良かった」
という何とも意味深長な発言をしていたのでよくわかりませんが。
その他プログレ系のバンドが国内外で活発になっており
「シティポップの次はプログレだ」
という声も聞こえるとか聞こえないとか。
僕はプログレサークルというハタから見るとヤバい人の集団に属しているので忘れがちになるんだけれど
この世の中には結構な人数のプログレ嫌いがいるんだよね。
これは偏見かもしれないけれど、それは大体狂気のせいだと思う。
コレ名盤であることに疑いの余地はないのだけれど、
絶っっっっっっ対に初心者向けじゃないよね!
いやあでもこれがめちゃめちゃ売れたのは謎。当時みんなプログレ好きだったんか。
売れたのはシングルカットされたMoneyのおかげらしいけれど。
友人曰く「この曲のお金の音しか頭に残ってない」そう。
でも全く耐性のない人が聴いたらそうなっちゃうよね。
ゲーム音楽感覚でイケます。
もしくはcamelのSnow Gooseあたり。
ほら見てごらん、ジャンルもポップだよ!
Pink Floydなら、原子心母です。
そしてイタリアンプログレをお勧めします。
イタリアのプログレは結構クラシカルなものが多くて、あんまりプログレ得意じゃなくても聴けるものが多い気がするヨ。
聴きづらいといわれてるAREAでさえ、かなりポップだからね。
それでいてちゃんと音楽的な評価も高いのがすごいね。ほとんどのバンドがリアルタイムでは売れなかったそうだけど・・・
今回のアルティも、聴きやすいジャズロック!いええええい!!
おしゃれなイタリアン行くときは絶対に聴いてる名盤だ~
これのすごいところは何といってもドラムス。まあ聴いてみてくださいよ。
Arti E Mestieri - Gravità 9,81 (1974)
すごいでしょ。これ。どうやってるんでしょう。手が一本多いんじゃないのと思ったのはアート・テイタム以来でしょうか。
ちなみに例のプログレサークルでアルティをコピーしたいと上げたら
ドラムスの先輩は苦い顔してました。そりゃそうだ。
ドラムスがすごいだけじゃなくメロディーがとても田舎臭くてよいんですよね。
Arti E Mestieri - Strips (1974)
メロディーが上質なのもイタリアンプログレの特徴ですね。よかよか~
田舎といってもヨーロッパの田舎ですよね。馬車が石橋を転がっていくような感じ。決して秋田の田んぼとかではなく。
このゆるゆる田舎メロに鋭いドラムスがのっかってちょうどよくなるといった塩梅で緊張感と聴きやすさが両立できているのかな。ここまでバンド名(Arti e Mestieri=芸術家と職人)通りなバンドってなかなかないですよね。
あと器楽隊が充実していて楽しいですね。
オーケストラってほどはいらないけど平凡なバンド編成だと寂しいという人にピッタリかも。
ヴァイオリンも二本か三本くらいかな。あとメロトロンなのかな。今度先輩に分析してもらおう。
なんかこれ聴いているとパスタ食べたくなってくるのでそろそろご飯を食べます。
そういえば、さっきアマゾンのリンク張るときに気づいたけど、リマスター出たんだね。買おうかな。
Arti E Mestieri - Tilt (1974) Full Album