戦え名盤ども。
こんにちは。
コロナヴァイラスを起因とする外出自粛により
何とかして暇をつぶそうとしているEPOCALCという人です。
このブログ、面白系ブログと一緒に紹介されることが多いのですが
一応音楽ブログという体でやらせてもらっています。 やー。
こういう個人運営の音楽ブログでは「私的名盤ランキング」とかいう
偏見に満ち満ちた誰得企画をすることが多い。
こういう企画、90年代の元・オリーブ女子的な人は絶対渋谷系を高位にあげ、
00年代の元・ギター少年は絶対オルタナを高位にあげる。
Venus PeterとかYen Town Bandとか挙げられると、さすがにちょっと違うよ!という気しかしない。 名バンドだけどさ・・・
そんな音楽ブログ界の中で、ひときわ公正なジャッジをしていたのが
僕が長いこと贔屓にしており、このブログにも多大なる影響を与えている脱R論というブログ。
この記事内では5つの異なる有名なランキングを数値化し、
それによって順位付けして新しく作った、
もはや管理人さんの意思がほとんど入っていないランキングを作っている。
実際作られたランキングは、「まあ、そうだよね~」みたいな真っ当なもので
「究極の邦楽名盤ランキング」の名にたがわないものになっている。
しかし!僕には不満点がある。
大滝詠一のA Long Vacation(通称ロンバケ)の順位が低すぎることだ。
上の記事のネタバレになってしまうが、なんと20枚中19位。
僕の人生のテーマ・アルバムが19/20とは・・・
葬式でかけてほしいアルバムが19/20とは・・・
~このまま放置した場合の未来予想図~
参列者A「葬式で19位の奴流すんだwwww」
参列者B「どうせならもっと高順位の流せよwwww」
こ ん な 世 の 中 じ ゃ P O I S O N!
僕は思う。
名盤ランキングは果たして本当に「ランキング」なのか?
この世の中のランキングというのは、
ほとんど選手同士が競った結果をもとに出す。
例えば野球やサッカーなら、勝敗によってチームに「勝ち点」というのを与えて
シーズン終わりまでの合計得点で決めるわけだ。
つまり、公正なジャッジを決めるには実際に戦ってみるのが一番。
同じ音楽ランキングでもオリコンとかビルボードとかは売り上げ枚数やラジオでの放送回数等で「競って」いるので、この論理がいまだにまかり通っていないのは名盤ランキングくらいに違いない。
というわけで今回は「名盤同士を戦わせて最強の名盤を決める」という企画です。
よろしくお願いします。
対戦方法
今回の勝負はバーコードバトラーを使って行います。
これは商品のバーコードを使って対戦するという電子ゲーム。
そして今の時代、実機がなくても下のサイトからただで遊べる。
http://barcodebattler.net/BarcodeBattler2Simulator.html
さらに、CDのJANコードも下のサイトからすぐに調べられる。
今回はこれらを使って勝負する。
え?音楽なんだからモンスターファームで行うべきだって?
ルールは簡単。
これを使ってCDのバーコード(JANコード)を読み取り、
トーナメント方式で順次対戦させていく。
バーコードバトラーでは下一桁が0-4でないとキャラにならないので*1
そうではなかった場合は初回盤等仕様違いから下一桁が0-4のものを、
それでも出ない場合は同じアーティストの他の名盤を使う。
そのため、明らかな名盤なのに外された人々がいるが、所詮リングにも上がれない奴らだと思おう。
そして優勝した奴が勝ち。なんて単純明快なの!!
そう、力こそすべてなのだ。
コロッセオに来たローマ人貴族のつもりで楽しもう。
一応この記事内ではベスト4まで出します。
今回、恐らく一番公平な脱R論ランキングで選ばれた20枚を基本としたものの他に、
そのランキングに考慮されていない2007年以降の名盤、なんでこれが入っていないか納得いかない名盤
計10枚を独断と偏見で選ばせてもらった。
このくらいは僕の意思入れさせてくだされ。
これら計30枚を機械でシャッフルさせ、トーナメントは下のように作った。
名盤コロシアム開幕
第一回戦
開幕はサクセションVSはっぴいえんどという、初っ端から日本語ロックの大名盤対決である。
風街ろまんを読み込むと・・・。
戦士らしい。
強さ的には割と標準的なご様子。
邦楽の標準であるはっぴいえんどをよく表している。
対するサクセション。
こちらも戦士。
HPがはっぴいえんどより大分低いものの
攻撃力・守備力ともに高い。各所で暴れ散らかしたキヨシローらしい。
はっぴいえんどが一歩出遅れてる感があるが、さあ、どうなるか。
いざ勝負・・・!
先攻はっぴいえんど
はっぴいえんど、ダメージ6500!
サクセション、会心の一撃!ダメージ15600!
Winner:サクセション
ハードロックで日本のビートルズを叩きのめした。
開幕早々のジャイアントキリング。波乱の予感。
第二回戦
あんまり見たことのない組み合わせだが、ファン層的にはかぶってそう。
まずはスーパーカーを召還すると・・・
意外とバランスタイプ。
これは結構普通に強キャラっぽそうだぞ。
INUの方はというと。
かなりピーキーな性能。
攻撃力全振りという感じだ。さすが関西ノーウェーブ。パンクの精神。
というわけで開戦。
先攻スーパーカー
スーパーカー、ダメージ2800!
INU、ダメージ7200!
スーパーカー、ダメージ6600!
INU、ダメージ7200!
Winner:スーパーカー
総ダメージ的にはINUの方が多かったので
INUは短期決戦型なのかも。パンクの精神。
こういうノリで続けていく。
第四回戦
第四回戦で、今回初の魔法使い登場。
その名もFantasma。
コーネリアス曰く「ファンタジアの影響がある」らしいので、魔法使いのイメージにはピッタリ。
ちなみに対するは奇しくも似た時代の名盤・サニーデイ・サービス「東京」。
HPが高いものの、他が心もとない・・・
いざ勝負。
先攻コーネリアス
コーネリアス、会心の一撃!ダメージ11000!
サニーデイ・サービス、ダメージ100!
なんかいたたまれなくなる。
サニーデイ・サービス、ダメージ200!
コーネリアス、ダメージ4400!
サニーデイ・サービス、ダメージ100!
コーネリアス、ダメージ5500!
サニーデイ・サービス、ダメージ200!
コーネリアス、会心の一撃!サニーデイ・サービスにダメージ10000!
サニーデイ・サービス、ダメージ200!
コーネリアス、会心の一撃!サニーデイ・サービスにダメージ10000!
Winner:コーネリアス
全攻撃中67%が会心の一撃というコーネリアスの一方的なボコり方により、攻撃力がさほど高くないサニーデイ・サービスは撃沈。
コーネリアスは結構優勝候補かもしれない。
第六回戦
まずは細野晴臣。
強い。強すぎる。
さっきコーネリアスが優勝候補だなあ~とか言ってたやつはアホとしか言いようがない。
さて星野源は大丈夫か・・・
あ(察し)
先攻細野晴臣
細野、会心の一撃!ダメージ14000!
星野、ダメージ3800!
細野、会心の一撃!
Winner:細野晴臣
師匠を超える弟子なんていない。
第十一回戦
変なパラメーターが続出したのはフィッシュマンズVS小沢健二の戦い。
まずは空中キャンプを機械に通す。
弱え~~~
全体的に低いパラメーター。
いいのかフィッシュマンズ。
そしてオザケン。
こっちもこっちで弱え~
君たち邦楽でも一流の人たちでしょ.......
先攻フィッシュマンズ
フィッシュマンズ、ダメージ1000!
オザケン、ミス!
フィッシュマンズ、ミス!
オザケン、ミス!
ミス三連続。
先日日本プロサッカーあったというPK連続失敗を思い出す。
やる気を出せやる気を。
フィッシュマンズ、ダメージ400!
オザケン、ダメージ11400!
Winner:オザケン
この戦いは突如高火力でフィッシュマンズを焼き魚にしたオザケンが制した。
最初からそれをやっとくれ。
第十四回戦
最終試合は氷の世界VSジャックスの世界の世界対決。
井上陽水はどういう感じかな。
HP!HPがない!
呑気に風アザミとか言っている場合ではない。
対する日本語ロックの先駆・ジャックス。
強いぞこいつ。
ここにきて初の攻撃力五桁。
これは、井上陽水・・・
先攻ジャックス
ジャックス、会心の一撃!ダメージ19400!
Winner:ジャックス
井上陽水、何も行動せず退場。
一巡やると、下の様な結果になった。
この時点でYMO、はっぴいえんど、シュガーベイブがやられるという番狂わせ。
普通の名盤選ならあり得ない事態になっている。
このトーナメントは無作為に決めたのだが、企画の趣旨をPCが汲んでシードにしてくれたらしい。
そんなロンバケに対するはBoredomsのVision Creation Newsun。
Boredoms、日本での知名度が低いものの海外出たら大滝詠一よりもはるかに有名。
現代音楽関係の海外書籍に名前が大々的に上がっていてびっくりした。
ではいざ対決。いけいけ大滝。
ロンバケの強さは。
守備力が心もとないが
HPは最低限確保してあり、攻撃力もまずまず。
Boredomsは。
攻撃力以外パラメーターが全部こっちの方が上。
勝てるかこれ。
先攻Boredoms
Boredoms、ダメージ4300!
大滝、会心の一撃!ダメージ13600!
Boredoms、ダメージ5300!
大滝、ダメージ9800!
Winner:Boredoms
与えたダメージは大滝詠一の方が上だったものの、
HPの差で負けてしまった・・・
この時点でこの記事の趣旨の半分が消し飛んだが、続けます。
とりあえず二巡目、三巡目もやるとこうなった。
ベスト4はブルーハーツ、佐野元春、ボアダムス、ジャックスと、40歳半ばのめんどくさい音楽オタクのCD棚にいそうな人たちが残った。
そしてはっぴいえんど関連が不在というなかなかの事態。
準決勝一回目
ちなみにブルーハーツは有名な青いアルバムではなく、
海外で発売した赤いベストの方。
青盤はバーコード番号が不適当だった。
でも、青盤の多くの曲が入っているから許してくだされ。
80年代末期のバンドブームが生んだ最大の功績のひとつだね。
いまでも音楽ファンではない人も愛聴する、日本を代表するロックバンドですな。
普通の名盤選でもベスト4にブルーハーツのアルバムが入ることが多いが、この形式でもまさかの入選。ブルーハーツすげえ。
佐野元春のVisitorsはラップのアルバム。
1984年にラップを中心にやった異形の名盤。当時のリスナーは困惑し、賛否両論が入り乱れていたらしい。
賛否両論という言葉を使うときって否が多い気がするけど。
一応80年代のラップとしてYMOやスネークマンショー、このアルバムの直後にヒットした「おら東京さいくだ」などがあるけれど、それらとは明らかに質の違うラップである。
ではそれぞれの強さを見てみよう。
佐野元春のHPがちょっと心もとない。
先攻ブルーハーツ
ブルーハーツ、ダメージ5500!
佐野、会心の一撃!ダメージ14400!
ブルーハーツ、ダメージ4900!
佐野、ミス!
ブルーハーツ、ダメージ6900!
Winner:ブルーハーツ
先攻をとれなかった上にミスした佐野元春に対し、確実に殴るブルーハーツが勝利。
さすがパンク。
準決勝二回目
さっきも登場した二組、BoredomsVS.ジャックス。
先述の通り海外からの評価が高く、英語版Wikiの方が日本語版より詳しい。
あとはニルヴァーナの全米ツアーの前座をやってたりする。
ノイズとは言っても、メロもあったり呪文のようなボーカルが面白いので割と普通に聴ける。だからこそ名盤選に良く上がるのかも。
このアルバムとSuper areがおススメ。
ジャックスは日本語ロックの先駆けともいえる人物。
まだ日本がグループサウンズ一色だったころに欧米と同水準のロックをやろうとした人たち。
当時は全くの無名だったものの、後続のロックバンドたちがこの人に影響を受けていると発言したため再評価された。
詩が大変綺麗。自分達でもそのことを分かっているのか、ただ朗読するだけの曲がある。
さて、この尖った人たちのどちらに軍配が上がるのか。
先攻Boredoms
Boredoms、ダメージ100!
ジャックス、ミス!
Boredoms、ミス!
ジャックス、ミス!
三回連続ミス。
さっき見た気がするぞ・・・
なんかデジャブ?
Boredoms、ダメージ200!
ジャックス、ミス!
Boredoms、ダメージ100!
ジャックス、ミス!
この通りその後もミスとヘロヘロパンチの応酬が続いたので11ターン省略。
Boredoms、ダメージ200!
ジャックス、ダメージ8400!
Winner:ジャックス
この泥沼試合を制したのはジャックス。おめでとうございます。
決勝戦
決勝はジャックスVS.ブルーハーツ。
日本語ロックの雄の対決である。
先攻ブルーハーツ
ブルーハーツ、ダメージ5000!
ジャックス、ダメージ8000!
ブルーハーツ、ダメージ8800!
ジャックス、ダメージ11800!
ジャックス、ダメージ10900!
最終回らしい高ダメージの応酬である。
なんか涙が出てくる。(気がする。)
ブルーハーツ、ダメージ7400!
ジャックス、ダメージ19600!
Winner:ジャックス
おお!ついに決まりました!
本大会での名盤第一位は・・・
ジャックスの世界です!
おめでとうございます!
めっちゃ原理主義者っぽい第一位ですね。
若い芽を潰すタイプのオジサンみたいでヤダ。
でも実を言うと、僕はこっちより2ndの方好きなんですけどね・・・
また三位決定戦をした結果、この記事でのベスト4の順位は
一位:ジャックスの世界
二位:ミート・ザ・ブルーハーツ
三位:Visitors
四位:Vision Craetion Newsun
となりました。
この決め方すれば色々入り乱れるかなあと思ったけれど
めっちゃアーティスティックで賛否両論呼ぶ奴に偏った。何故だ。
でもこの記事で取り上げたものは全部名盤なので、知らないものがあったら是非手に取ってみてください。
この30枚はすべて人生のテーマソングになりえるものばかりですよ!
Jacks - Vacant World [ジャックス - からっぽの世界]
*1:それ以外だと回復アイテム扱いになる