ダサいレコードの帯を探してみよう!
ヘーイ、レディース・エン・ジェーントルメン、ボーイズ・エン・ガール、
オトッツァン・エン・オッカッツァン!
どうもディスクユニオン新宿中古館からこんにちは。
地元髄一のナイアガラー*1男・EPOCALCがお送りする
GO!GO!EPOCALCの時間のタイムが今まさに始まらんとしています!
今日は上質な世界各地のサウンドと
それについてくるレコードのクソダサい帯文句を紹介する
ダサい帯を探そう特集!
・・・はあ。以上、大瀧詠一のラジオのパロディでした。
まずこの企画を始めるにあたって。
CDやレコードの帯ってどうしますか?
え?捨てるって?あなた、人生の52%を無駄にしていますよ。
フリーウェイを駈ける真紅なキャディ、まぶしい午後の乾いた心…。
— AORのクソダサい帯bot (@AOR_obi_bot) August 27, 2019
気ままにアクセルを踏み、ラジオのボリュームをめいっぱい上げる。
音が流れ、青空にとけ込んでいく。
(ラリー・リー/ロンリー・フリーウェイ[1982]) pic.twitter.com/rPZB10lOaD
このようにAORの日本盤レコードによくある
会議室でオジサンたちがああでもないこうでもないと言った結果生まれた
寒気が覚えるほどダサい帯という恐ろしい物体を蒐集・紹介しているお方。
この人が示すように、帯には独特の味わいがある。
※ちなみに今はもうこのアカウントは消えたようです。残念・・・!
ちなみに、このアカウントの中の人は慶応出身の「ブルーペパーズ」というAOR系シティポップユニットをされている福田直木さんという方で
度々AORのイベントを開いているのでお見逃しなく!
福田さんは左手。右手にいる相方の井上薫さんはギターを持たせれば超一流なうえに、ファボするネタツイが面白い。
さて、ブルーペパーズのアルバム帯はというと・・・
はじめて出逢ったカフェテラス
ふたりで駆け抜けたフリーウェイ
港に佇む孤独のシルエット―
懐かしくも新しいペパーミント・サウンドが紡ぐ、 都会 の 詩 ・・・
おっと
あまりにも様々な要素が複合されたダサ帯に
思わず満漢全席が飛び出してしまいました。失敬失敬。
このような膨大な帯の知識からくるダサ帯がとても面白いうえに、
アルバムの内容も一級品のシティポップなので
このレコードも持っているし
Botもいつも楽しんでみている。
しかしAOR以外の帯について調べている人を見たことがほぼない。
これでは、AORファン以外の人々の人生の52%を損させてしまうことになる。
そこで、今回はそんな由々しき事態を回避するため
新宿のディスクユニオンをあさって色んなジャンルのレコード帯を見て面白い帯を見つけてみようZE!
という企画になります。最後までお付き合いくださいまし。
今回∩〇∪〇氏が協力してくださいました。Danke!
このようにあの名盤から誰も知らない珍盤までそろうディスクユニオンの片っ端から片っ端まで見てきました。
周囲のオジサン方からは「帯を指さして笑っている変な若者二人組」と思われたに違いありません。
大御所なのにおかしいU2の帯
まず、ジャンル分けされずにROCK/POPSに分類されているコーナーを見てみたが、あんまりおもしろい帯が見当たらない。
ここに分類されているのはビートルズやストーンズなど有名な人中心。
やはり大御所でふざけるのは良くないと思ったのか。
しかしそう思っているのも束の間、我々は想像を超える帯に遭遇する。U2のWARである。
長っ。
めっちゃ書くじゃん。何と書いてあるか、どれどれと思って読んでみると一行目が
と言われたこっちも寒くなる文ですぐに読むのをやめた。
帰って読み直してみるとそのあとは割と普通のレビューであった。
だとしても音楽雑誌でやったほうが良いと思う。
80年代という時代のせいかU2は他の大御所より帯が変に凝っており、The Unforgettable Fireの帯も凄い。
U2の情熱と
イーノの感性が
ドッキングした!
ここに今、
新感性が誕生した、
ギクッ!!
まず目に入るギクッ!!が良い味を出している。さながら日高昆布。
それに気を取られがちだがさらによく見ると謎ワード「新感性」がさらっと放り込まれている。
口で言うと新幹線と聞き間違えそうなこの単語は広辞苑に載っていなかった。
1984年に登場した新感性は旧感性にとって代わることなく役目を終えたようだ。
ネプリーグで「新」の付く三文字の言葉、五つあげよ!と言われても
この帯の存在は忘れていよう。
あとこのアルバム名は原爆投下を描いた日本の絵の名からとったそうだが、
なぜそのことに言及しなかったのだろうか。
硬派な文句のプログレ帯
次にプログレ系の棚へと移動。
プログレの帯と言えばジャンル名の元になったと言われる、原子心母の帯文句
「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」
が有名だネ。
え?知らない?まあ有名だということにしてください。そういう設定なんです。
しかし、それを上回る傑作帯がバンバン出てきた。
やがて道は地の果てから空に舞い上がり、
永遠に向かってただ走り続けるだけだ。
この魂の離脱は、ぼくにとって
唯一の救いであり、実存であり、
永遠であり、神であり、
そして愛である。
細野晴臣にジャーマンロックを教えたことでも知られる横尾忠則さんの書いたライナーからとっているらしい。
しかし高速道路の話題で魂が離脱し、実存や神にまで話題を広げてしまうとは
常人には考え付かない飛躍である。美術家って(良い意味で)恐ろしい・・・
ちなみにこれの上部には「あわや大衝突か?」という昔のアニメばりの安っぽい紹介や
「心臓の悪い方はお聴きにならないでください」という
どちらかというとヒーリングミュージック的なこのアルバムに似合わない注意書きがついており、
このチープさが横尾忠則の文との対比で一層面白い。
お次はピンク・フロイドのファイナル・カット。
(略)~
疎外感と孤独。妄想と狂気。そして打ち砕かれた夢。
中学二年生あたりの男の子が懸命にノートに書き綴っていそうな言葉が列挙される。
しかしよく見てほしい。
疎外感と孤独、妄想と狂気、どちらも原因と結果という構造になっていて、
「国破れて山河在り 城春にして草木深し」並に美しい対句である。
この帯の作者が仮に唐の時代に生まれていれば
杜甫・李白に並ぶ大詩人になっていただろうことは想像に難くない。
対比という意味では一文内での落差が凄いフォーカスのハンバーガー・コンチェルトも良い。
フォーカスの作り出す荘厳なる音楽空間を自由に散歩してみよう!
「フォーカスの作り出す荘厳なる音楽空間」という硬派なワードが飛び出した後
誰が「自由に散歩してみよう!」というかわいらしいセリフが来ると予想できたか。
お堅い専門書から小学五年生の実験コーナーへ一気に変化したようなテンション。
サウナ入った後水風呂につかったときのような感覚にも襲われる。
あれかな。英語の授業とかでよくある「他の人の作った文にもう一文付け加えよう」みたいなことをやったのかな。
真面目なジャズ・クラシック
ジャズやクラシックには帯文句の担当にはそのレコード会社でもきちんとした人が配属されるのか
かなり真面目なものが多い。
しかし真面目だからこそ一周回って変になるものもある。
まず、ジャズからギル・エヴァンスのフラミンゴの飛翔。
音の魔術師、ギル・エヴァンスの謎を解く問題作。
一見普通なので見逃しがちだが
よく考えると謎を解いているのにこれ自体も問題作だから結局謎が残ってしまっている。
問題作というのは謎そのものであって謎の答えではないことを忘れてしまったのか。
面白帯的には不作なジャズ・クラシックだったが、
今回見つけた中でも1、2を争うほど素晴らしい帯があった。
こちらのクラシックアルバム、深町純の衝撃のピアノソロ。
あなたのオーディオは果たして耐えられるか!!
「アベンジャーズは世界を救えるか!!」みたいなノリで言わないでください。
このレコードを貸し借りして
「お前んとこ壊れたの~??」
「俺んちのは耐えたよ~??」
みたいにマウントに使えということか。
仮に耐えられなかった場合、レコード会社に賠償責任が生じるのだろうか。
判例がないので何とも言えない。早く裁判になってほしいものだ。
あとこれに入っているらしいピアニストを撃つな!ってどんな曲なのか気になる。
(追記:この前吉祥寺でレコードみてたらこの題名のエルトン・ジョンのアルバムを発見。エルトン・ジョンよく知らね~)
なんかジャズもやっているみたいだが、再生には気を付けてください。
確かに音圧凄いな。オーディオの前に耳が壊れそう。
AOR並にヤバいシティポップの帯
さらに日本のレコードコーナーに移動。
邦楽だけで分けているのでいろんなジャンルが混在する。
80年前後の邦楽の帯はおおよそ危険だが、
特にヤバいのはJ-AORとも言われるシティポップ。
最近世界各地津々浦々で流行っているシティポップだが、その帯も凄い。
それはAORのbotのようにシティポップのダサ帯botがあるほど。
UUHM......しゃれてるネ!
— シティポップのダサ帯bot (@Citypopdasaobi) September 20, 2019
【松原正樹/painted woman(1983)】#シティポップのダサ帯 pic.twitter.com/kA7CA5ezLq
例えば僕が昔買った佐藤博のAwakenigなんてすごかった。
風の色が見えた・・・・・・・そんな夏があった。
これは先輩に見せたところ悲鳴を上げられたという代物である。恐ろしい破壊力。
あと帯にも書いてあるが、これの一曲目の題名は
"Awakening"に"覚醒"とルビ振って"めざめ"と読ませる。
情報過多も甚だしい。
そしてそれくらいヤバいものを見つけた。杉真理のスターゲイザー。
たとえ君が時をかける宇宙飛行士でも
恋の魔法からは逃げ出せないさ!
シティポップはいままで紹介した帯とはレベルが違うことが分かったと思います。
まず宇宙飛行士は時間旅行しない。宇宙旅行をします。
そして色んな意味で異次元なセリフの後の「恋の魔法からは逃げ出せない」というベタなセリフ。
オリジナルでもサンプリングでもダサい帯を作れる力量を示しているのか。
山下達郎の弟子も負けていない。村田和人のボーイズライフの帯。
心に熱い夏がある。
くすぐったい夏もある。
スリリングを期待する夏がある。
忘れたくない少年の夏・・・
いつまでも、そしていつまでも”終わらない夏”
夏多い。わずか二行で五回言っている。
この文句のせいで隣にある「灼い夏のスプリンクラー・サウンド!」という結構垢抜けないセリフもまともに見える。
一応フォローしておくと「終わらない夏」という村田和人さんの曲があり
この帯はそれを踏まえたものであると思われる。
しかし、その曲はこのアルバムには収録されていない。じゃあなんでこれなんだ。
そういえば帯の中で「灼い」と「熱い」の使い分けをしているが
意味的にどう違うか金田一先生に調べていただけたらと思う。
また、この記事の投稿後にコメント欄で助詞が一回「も」になっているのにその後再び「が」になっていて違和感があるという指摘があった。
僕はそこに気づかず全部「が」で引用してしまっていたのでしれっと直すとともに
なぜ二回目のみにわざわざ「も」を持ってきたのか作者に問い詰めたくなった。
まだまだあるシティポップ。
再評価されつつあるいわさきゆうこのマジカル・リキュール。
たおやかな感性のきらめきに、
おどる熱いサムシング。
今・・・あなたを酔わせたい。
女の子らしい地味なダサさでよきかな。
まず「サムシング」が良い。単に「何か」というよりアーバンメロウ度が高まると同時にダサ帯評価点も爆上がりである。
そのあとの「今・・・」もありがちポイント。これもそうだが、そのあとにキザなセリフが必ず来る。
全てのダサ帯を作る人はこれを読むべきだと言う人もいる。それは僕だ。
シティポップついでにフュージョンも。
スピック&スパンのマリン・トーク。
碧い海との生活。
夏半球のリズムが走り出した。
まず「碧い」が程よくダサい。帯担当者は「青い」というのはちょっと・・・ということで「蒼い」「碧い」を使いたがる。
手垢にまみれるほど、カッコいい言葉はスマートさを失うことを覚えておこう。
そして「夏半球」。地球を季節で割るという斬新な発想。
このワードがないと「夏のリズムが走り出した」という平凡なコピーになるので
苦肉の策で作り出したのであろう。しかしドンくささは強調された。
SPICK & SPAN - Twilight in Leblon
日本の帯の最後にはこれを紹介したい。Cosmosの夢想都市。
宇宙日記に綴られた夢想都市が
青い水平線の彼方から浮上する―
宇宙日記とは何か、夢想都市とは何か、
それは青い水平線から浮上しちゃうものなのか―
(CV:平野義和 BGM:Ride on time/山下達郎)
これはいくら考えても意味がわかりません。本当にありがとうございました。
内容的にはキーボードトリオのフュージョンらしい。そんなのこの帯でわかるか!
COSMOS - Venus - [1984] DREAM CITY (夢想都市)
所さん、来生たかおの帯が大変です!
このように現代人からはかけ離れた感性を持つ80年代のシティボーイ・シティガールに衝撃を受けた我々だったが
調べるうちに、その中でも特に来生たかお氏の帯がヤバいことに気づく。
まずはスパークルから。
大人じゃなければ本当のやさしさは唄えない。
今、瞬間 が彼を求めている。
まず目に飛び込む本当のやさしさって何だろう。教えてよ壊れかけのRadio。
さらに「歌う」でも「うたう」でもなく「唄う」としているのが素晴らしい。やさしさが醸し出されている。
次の文でもダサ帯のお家芸・ルビ振りが使用されていて時代のかほりが演出されるが、
「瞬間」だと一瞬しか求められていないという意味になってしまう気がする。
もっと長いスパン、例えば「時代」にしたほうが良かったと思う。
お次はVISITOR。
ほら きこえない? ふたりのメロディー
来生ヴォーカルは夢心地
目に浮かぶ。
80年代。高度経済成長期。
あわただしい都会の喫茶店。
ティラミスを頬張る女の子。
シーブリーズで固めたきざな彼氏が言う。
ほら きこえない?二人のメロディー
時 間 を 超 え て ぶ っ 飛 ば し て や る !
そしてそいつらが来生ヴォーカル*2を「ふたりのメロディー」と言いやがる。
やめろ!来生たかおはみんなのものだぞ!
二重三重に面白いのはこのナチュラル・メニュー。
あなたはポップ・ミュージックに白ワイン?
それともブラックコーヒー?
本来おしゃれな白ワインやブラックコーヒーも「?」の前ではオシャレさを失う。
一見対句のようにしているように見せているが
白ワインの対義語的なものは赤ワインだし、
ブラックコーヒーにはミルクであろう。全然対句になってない。ピンクフロイドの帯を見習ってほしい。
さらにその下の文句も変だ。
音の印象派
来生たかおの献立表
印象派という絵画的な題材を提示しておきながら
それを裏切る「献立表」というワードを放り込むのはある意味勇気が必要だったろう。
そして引き気味でみると帯に書いてある言葉の中で印象派だけ料理に関係ないので
逆にこっちが凄く浮いて見えている。
どうにかできなかったのか。
最後はこちら。オーディナリーの帯。
夏風に追いかけられて、気分は限りなくヘルシー
気分がヘルシーとはいったいどういう状況なのだろうか。意味が分からない。
クリスタル度数*3を上げるために適当に横文字使っておけ的な空気がひしひしと伝わる。
しかし、夏風って言葉あるのかなぁと思って広辞苑を引いたがそんなワードなかった。
代わりに夏風邪がでてきた。ヘルシーとは何ぞや。
AORやソウルはやっぱり恐ろしかった
そして最後に我々は一番ダサさの期待値の高いAORやSoulの棚へと向かった。
そこで何気なく手に取ったボビー・コールドウェルのオーガスト・ムーン。
あいつの口説き文句は、
いつだってラヴ・ソング
ボビーが唄えば
ミッドナイト・パーティー
の始まりさ
一番最初に手を伸ばしたレコードからこれである。
安定してヤバいのはAORなのか。ひぇと声が出てしまった。
このどの行を切り取ってもダサいという凄さに加えて
最終行が中途半端に「の始まりさ」で改行されているのが良い味を出している。
また、最終期のバッファロー・スプリングフィールドのメンバーということでも有名な
ジム・メッシーナのワン・モア・マイルも凄いことに。
トワイライト・ランデヴーにはやる心、
ライト・ブルーのピュイックはフルスロットルで君のもとへ。
優しい愛の感触をもう一度・・・
一文目から「トワイライト・ランデヴー」だの「ピュイック」だの
読みづらくて途中で飽きるファンタジーものばりの知らないカタカナワードの羅列。
さっきの夢想都市の帯を彷彿とさせる意味不明さである。
そして二文目でAOR帯の常套手段「振られた男目線」が使われる。
メッシーナも極東でこんなコピーがつくとは思っていなかっただろう。
しかし、この帯はさらに注目ポイントがある。
よく見てほしい。普通ならAORでも真面目になるアーティストの紹介文で
救世主ふたたび、メッシーナ!
とルビ振りをしてふざけている。なぜこの時代の人はそんなにルビが好きなのか。
そしてAORとファン層がかぶるソウルも同じようなことに・・・
まずはマンハッタンズのミッドナイト・ドリーム。
大都会のシティ・ライトが揺れる頃、
ラヴ・バラードが見果てぬ夢をかなえてくれる・・・・・・・・。
まず言おう。大都会のシティ・ライトは重複表現だ。
シティのちっちゃい「ィ」をいい感じの位置に持ってくるカーニングをする暇あったら
そこを直してほしかった・・・
何気にラヴも良い。ラブより攻撃性が高い。
しかしソウルの真の恐ろしさは恐れもせずに大御所もダサくするところにある。
マーヴィン・ゲイのイン・アワ・ライフタイムの帯。
あまりにもセクシーなラブ・タイム・ファンタジー!
洋楽名盤選でいつも上位にいるマーヴィン・ゲイにセクシーと言うとは
どこぞの環境大臣のようである。
しかもそれが「あまりにも」。
鎌倉の海岸にいるチャラい兄ちゃん達も多分そこまで言わないぞ。
さらにその横の文句にも
ブラコンのセクシースターNo.1!
とセクシーの押し売りをしてくる。マーヴィン・ゲイをどれだけセクシーに仕立て上げたいのか。
最後に
かくして我々の調査は終わった。え?テクノやパンク・ニューウェーブをやってないって?
ほとんど帯がなかったです。残念。帯をつけるのは商業主義的だからかな。
あとヘビメタは割と真面目でした。プログレでの反省を生かしているようです。
こうしてみると、ジャンルごとに帯の文句って明らかな差が出ますネ。
レコードの中身がおしゃれなものになればなるほど
それに反して帯自体のダサさ・どんくささはどんどん増加していく。
これは「EPOCALCの帯矛盾仮説」として学会に提出し、
一万ドルの賞金をかけて証明を公募すべきかもしれない。
今回の帯調査では色々なジャンルを横断して調べたが
普段あまり聴かないような音楽や新しいミュージシャンを知るきっかけになったような気がした。
また、例えば洋楽の帯に「シティポップ」と書いてあるものを見つけ
「へー昔はシティポップって邦楽限定じゃなかったんだ!」
というように帯が音楽史上の資料として機能していることも分かった。
あと全然関係ないが、その枚数の少なさでこのブログで度々ネタにし、
本ブログで800枚=1オンドという独自単位を使わせていただいている
レッツ・オンド・アゲインの初版があったのが一番の収穫である。
ぜひ皆さんもレコード屋さんで面白い帯を見つけてみてほしい。
新しい発見があったり素敵な音楽に出会えるかもしれない。
ではまた。
追加調査・タワレコ新宿にて
やっぱり来生たかおの帯はダサかった。