さようなら、今までの永井博
はあい、レディース・エン・ジェントルメン、おとっつあん・エン・おっかさん。
EPOCALCです。よろしくお願いします。
帰省して勉強以外やることないので
こないだ買ったばかりのiPadで0奏聴きながら書いています。
さて、なぜか一部ではEPOちゃんボードと呼ばれていますが
今回僕の顔を隠しているレコード、このアルバムはなんでしょう?
そうですね、Niagara Song Bookですね。そう書いてありますね。
スリザリンに30点。
ではポッター、このジャケ写の画家の名は?
…おやおや、選ばれし子はこんなのも分からないのか。
(笑うマルフォイのカット)
グリフィンドールにマイナス20点。
このジャケットのアーティストは永井博さんという方で
80年代に一世を風靡したイラストレーターの一人。
このジャケに代表されるように、独特の青い色で統一されたリゾートの絵が多い。
永井博さんは大滝詠一のA LONG VACATION というアルバムで用いられて以降、
「オフィスで働くクールなビジネスマンのためのオアシス...」的なイメージの代表格として扱われ
80年代にはレコードや雑誌、ポスターなど様々な箇所で使われたらしい。
父親も昔、永井さんのジグゾーパズルを持っていたそうだが、
青空が同じ色すぎて作るのにめっちゃ戸惑ったそうな。
最近も音楽界での80年代リヴァイヴァルの影響で永井さんの絵を見る機会が多くなった。
中にはアメリカで最優秀アルバムデザイン賞みたいなものをとっている永井さんジャケもあり
海外でも認められつつある。
Pacific Breeze: Japanese City Pop AOR & Boogie 1976-1986 / Various
- アーティスト:Pacific Breeze: Japanese City Pop Aor & Boogie 76
- 発売日: 2019/05/03
- メディア: CD
※ちなみにコレ、去年グラミーにもノミネートされていたやーつ。
永井さんは、そのイメージからシティポップやAOR風のお洒落な音楽に使われることが多い。
しかし。中には流行に乗っただけで全然そんな感じじゃないやつもあるのでは????
そういうわけで探してみよう、ホトトギス。
㊙探し方!
公式サイトにアクセスしてみても
あまりに膨大な量のお仕事をされていらっしゃるからか「主な仕事」などのコーナーはなく、
世界一平和なネット掲示板があるだけだった。
そういうわけで、こうなったらアレを使うしかない。
馬鹿正直に検索して調べる。
①No Way Back/AAA
まず一番最初に引っかかったやつからちょっと違う。
かのAAAがシングルで永井博絵を使っていたらしい。
ちなみに通常版はロンバケの絵。
しかし、中身は全くそういう感じの曲ではない。
一応カッティングギターとかが入っているのだが、
シティポップとかFuture Funkとかでは全くない。
なんだろうこれ...J-POP?なの?これ?
僕には分からないタイプのジャンルだ。
村上春樹がSMAPのThe Beach Boys引用を怒ったのと同じように
ちょっとした信者に怒られそうである。
②ジャズマン/サザンオールスターズ
天下のサザンのシングル。
昼のプールサイドの絵だ。
でもさ、一回考えてみよう。
みんなそんなもんだと思っていてスルーしていたかもしれないが
曲調的には全くシティポップ的ではないし、お得意の湘南サウンドでもなくないすか??
サックスが前に出ているこの曲は名の通り結構ジャズジャズしく、
海っぽくも昼っぽくもプールサイドっぽくもない。*2
正直この曲のシングルになんで永井博なのかよく分からない。
夜景とかの絵が似合うんじゃなかろうか。
もしかすると、昔からのファンの方は「違和感なんてないよ!」と言うかもしれない。
その感じ方の差が今のブームが捨象した永井博像かもしれないね。
③Coastline/Geoffroy
永井博がどーのこーのと言っておきながら
これ、厳密には永井博ジャケではない。
というのも、このアルバムのジャケット、盗作なのだ。
永井さんの手によるTeen RunningsのNOWのアルバムジャケットの。
昨今のVaporwaveに乗っかったパロディだと思われる。
同じ絵をそのまんま無断流用し、LPリリースしようとした作品も紹介されており、
Vaporの無法地帯度がうかがい知れる。
ただ今回の場合は模写であり、無断流用ではないので
永井さんサイドはこのくらいは見逃しているそう。
ただ、Teen Runnings側は少々不満な様子。
オマージュじゃなくて、パクリなんですよね…。砂の色と波の感じ、建物の並びとか酷いですよね(他にもツッコミ所はありますが)。ちなみにこれはモントリオールの歌手のアルバムのアートワークで、彼のインスタグラムにいくと、描いた人に辿り着くことができました。
— kaneko (@TRKANEKO) March 11, 2017
…確かに、中身を聴いても洋楽インディーポップ・ストレート120kmで
これパロディする意味あったか...?という気がして釈然としない。
一応Men I Trustがフィーチャリングされているのでそんなヘンテコな人物ではないはずなのだが…
色々調べてみたんですが、Google先生の戦闘力ではこのくらいです。
もし何かほかにらしくないものを知っているよ!
鈴木英人にもこんなのあるよ!という方は
どしどし連絡をください。お待ちしています。