誰しもが考えた愚行。
ちょっとでもフュージョンを聴いたことある方なら恐らくMINT JAMSというアルバムを一度は目にしたことがあるだろう。
最も脂がのっているころのカシオペアのライブ盤であり、度々日本の名盤にも食い込んでくる、正真正銘の名ライブ盤。
アルバム名の通り、爽やかで透き通ったサウンドと演奏が楽しめる好盤として知られている。
あまりに好盤すぎて中古レコードが7000円近くする。
しかし、このアルバムのジャケットを最初に見たとき、僕は思ったのである。
ミント味のジャムってなんやねん
と。
この名前は、出来が良いという意味のミント*1とジャムセッションのジャムから来ており、
つまるところ言葉遊びで描かれたジャケットである。
だがミント味のジャムなんて見たことないし、ましてや食べたことなんてない。
おそらくこの記事を読んでいるあなたもそうだろう(と思う)。
しかし、ジャケの絵を見てくるとなんだかおいしそうで食べてみたくなる。
こうなっては居ても立っても居られない。
こうなったら作るしかない。作ろう。
作ってみる。
まずはミントを用意する。
※こんなに要りません
さて、ミントでジャムを作るのには一つ問題がある。
ジャムは普通、クダモノの果汁を煮ることで作るものであり、
汁も甘みもないミントではただ熱してもアツアツの葉っぱしか出来上がらない。
そのため、まずミントジュースを作るところから始めなければならない。
まずミントにガンガン砂糖を加える。
ここでジャムってこんなに砂糖要るんだ...とか思ってはいけない。
これに水とほんのちょっとラム酒を加えて混ぜる。
混ぜるというかより正確には粉砕する。
なんだかジェノベーゼのソースを作っている気分になる。
思う存分木っ端みじんにしたら、これを弱火で煮詰める。
テロテロになるまで煮ないといけないが、結構時間がかかる。
そういう時はMINT JAMSでも聴いて待ちましょう。
ちょうどアルバム一枚くらいでイイ感じになる。
瓶詰し、冷蔵庫で十分冷やせば完成!
出来上がり
これが正真正銘ミント・ジャムである。
市販でミントのジャムと称しているものは他の果実のジャムにミントを混ぜたものなので、
純粋なミントのジャムはめったにお目にかかれない貴重品である。
着色料とか使ってませんがちゃんとグリーンです。
では味わってみよう。
の前に。
カタカタ
ガッガッ
というわけで準備完了。
どれ味は...
・・・
激うま君である。
ミントの爽やかさが感じられつつもまろやかな口当たり。これは良いものを作った。
是非皆さんも自分だけのミントジャムを作ってみてください。ではまた。
あ、母がこれを海苔の佃煮と間違ってご飯にかけてしまったのでそれだけには注意してください。
Casiopea - Mint Jams (1982) FULL ALBUM
*1:例えば中古CDやレコードなどでよくあるNMはニア・ミントである。