名レーベルのご案内 ~快適な音楽の旅のために~
そうだ、レーベルで買おう。
Soda Resort Journey [AMAZONメーカー特典]
- アーティスト:Tsudio Studio
- 出版社/メーカー: LOCAL VISIONS/ULTRA-VYBE
- 発売日: 2019/12/04
- メディア: CD
(ピン・ポン・パン・ポーン)
ちゃーちゃらちゃーらららー(FMシンセで作ったと思わしき軽快なサウンドロゴ)
ア・テンション・プリーズ!
この度はS●da Res●rt Airlinesをご利用いただき誠にありがとうございます。
快適な音楽の旅をお楽しみいただくため、皆様に名門レーベルのご案内をいたします。
ところで皆さんはCD買ったり音楽聴いたりするとき、なにを基準に選んでいますか?
・・・アーティスト。ええ、大体の方はそうお答えになります。
「俺はみんなとは違うから」と思っている青少年の多くは
プロデューサーやジャンルで選んだりしますね。結構いらっしゃるんですが。
ですが、この世には変わった人がいらっしゃるもので、
ミキサーエンジニアで選んだりジャケや帯のダサさ、
最終的には第六感で選んだりする人もいらっしゃるんです。
そんな狂人(またの名を「レールから外れた人」と言います。覚えましょう!)の中にはレーベルで選ぶ人もいらっしゃいます。
レーベルとはそもそも何なのか?というところから解説していきますと、CDやレコードの
↑この部分になります。
転じて、ここに印刷されるブランド名みたいなのもそう呼びます。
この部分にはそもそもはレコード会社の名前が記載されていたのですが、
段々音楽界が発展するにつれ、レコード会社内でも音楽性の違うバンドが乱立し、
それを種類分けして一種のブランド化を図った結果、
多種多様な面白いレーベルが出てきたのです。
というわけで当記事では古今東西の名レーベルを特集してきます。
また、このブログで取り上げたものは適宜追加していく予定です。
では参りましょう!
Apple
まあ最初はこれでしょう。ビートルズと関連ミュージシャンのレーベルになります。
正直それ以上でもそれ以下でもないのですが、
それだけで名レーベルになるのがビートルズの恐ろしい所以です。
ちなみに、社名についてジョブスの会社の方と揉め、
30年近く裁判するという最悪のドリームバトルを行ったことも知られています。
Blue Note
で、次はこれでしょう。
言わずと知れた1939年に設立された名門ジャズレーベルで、
史上最高のレコードレーベルと推す人も多くいらっしゃいます。
(ここまでテンプレ)
実際内容もさることながらジャケ写に統一感があり、
ブルーノートっぽいジャケのパロディができるほどです。
そういう蒐集欲をそそられるレーベルになっております。
Virgin
老舗の名レーベルになります。
誰もやっていないことをやろう!という意味合いのレーベル名だそうですよ。
その意気込みの通り、常に時代の先端を駆け抜けており
その後クラウトロック系を一線に出したかと思うと、
ピストルズでパンクを打ち出し、
XTCやブライアン・イーノといったニューウェーブにもいち早く手を染めた、
かなりベンチャーなレーベルです。
レーベルとしてあるべき姿がここにある・・・のかもしれませんね。
Cramps
イタリアのプログレ系レーベル。
ご覧の通り某時計仕掛けのオレンジっぽいロゴで、
この時点でかなり危険な香りが漂います。
しかし割と聴きやすいジャズ風味のロックが多く、
またイタリア人のオシャレなセンスのなせる業かジャケもカッコイイです。
ただ、Nova Musichaなどの現代音楽シリーズもあり、
カッコいいからと言って不用意に買うと火傷するのでご注意ください。
やけどした際は座席シート下部より救急セットを取り出し、
速やかにCAにお知らせください。
~このブログで取り上げたもの~
Nova Musichaシリーズ 全アルバム小レビュー - EPOCALC's GARAGE
Tilt/Arti + Mestieri【1974】 - EPOCALC's GARAGE
Brain
ちょっと斜に構えた貴方におすすめなのがBrainレコードです。
クラウトロックのレーベルで、NEU!やClusterなど、有名どころを各種お取り揃えしております。
いわゆる頭を使うような「クラウトロック」だけしかないと思ったあなた、
NOVALISなんていうシンフォニックな人たちもいるのでご安心ください。
~このブログで取り上げたもの~
Hallogallo/NEU!【1971】 - EPOCALC's GARAGE
Bellwood
国内のものもご紹介していきましょう。
こちらは日本のインディーズレーベルの先駆けになります。
ニューミュージックを布教するための団体だったそうです。
所属していた人たちの中にははっぴいえんどのメンバーや
同時代中ではかなり先鋭的なレーベルになっております。
現在はなぜかアニソンを主に取り扱っており、その手のマニアにもおススメです。
Niagara
当ブログ的には一番重要になります。大滝詠一主宰のレーベルです。
大滝詠一自身はプライベートレーベルにしたくなかったようですが、
大体の文献では個人レーベルとして紹介されています。
大体アーティストの意向なんて尊重されることのほうが珍しいのです。
ロンバケ以前と以後でレーベルの雰囲気ががらりと変わるのでご注意ください。
~このブログで取り上げたもの~
Niagara Calendar/大滝詠一【1977】 - EPOCALC's GARAGE
Let's Ondo Again/Niagara Fall Stars【1978】 - EPOCALC's GARAGE
ナイアガラーと偽る4つの方法 - EPOCALC's GARAGE
A LONG VACATION/大滝詠一【1981】 - EPOCALC's GARAGE
MOON
恐らく、昨今のシティポップブームで一番得しているレーベルになります。
現在よく聴かれている・イメージされるタイプのシティポップが中心で、
山下達郎・竹内まりやの代表作を含め、村田和人、AB's、八神純子など、
Future Funkで取り上げられるシティポップの3割以上がこのレーベルの人と言っても過言ではございません。
ちなみに現在は山下達郎の個人レーベルと化しております。
このレーベルを聴けば、さああなたも2000マイル向こうへ。*2
~このブログで取り上げたもの~
Season’s Greetings/山下達郎【1993】 - EPOCALC's GARAGE
Big Wave/山下達郎【1984】 - EPOCALC's GARAGE
YEN/NON STANDARD
どちらも細野晴臣主宰のレーベルになります。Yenの方は高橋幸宏とやってたそうです。
どちらも当時の主流ではない人を積極的に取り上げるという
今のインディーズにつながるような趣味的な音楽性になっております。
それでも一応黒字だったらしいですから細野氏の経営手腕が光ります。
特にNon Standardの方は後の渋谷系アーティストに多大な影響があります。
・・・というかPizzicato Fiveが所属していました。
ナゴムレコード
これはもはや説明不要の超・有名レーベルかもしれません。
有頂天のケラ主宰のインディーズレーベルになります。
今聴いても尖っている変な人たちの集合体として知られていますね。
このレーベルの影響力は凄まじいもので、メジャーからインディーズ、
はては音楽に関係のない世界まで幅広く爪痕を残しています。
代表的な人にはたま、筋肉少女帯、カーネーション *3がいます。
後々電気グルーヴとなる人生もここにいましたね。
Trattoria
渋谷系の名門レーベルです。
現在ではコーネリアスとしても知られる小山田圭吾主宰のレーベルで、
トラットリアレコードの歴史が渋谷系の歴史と言っても過言ではありません。
トラットリアというのはイタリア語で定食屋のことで、
レーベル名通り、各作品はmenu.という番号が振られております。
当路線では朝は爽やかにカジヒデキのMUSCAT.E.P、
昼食にはこってりしつつも飽きないFantasma、
夕食には様々な音楽が楽しめるPrego!オードブルをご用意しております。
~このブログで取り上げたもの~
cliché - しあわせの嵐/Hiromix【1999】 - EPOCALC's GARAGE
Fantasma/Cornelius【1997】 - EPOCALC's GARAGE
Elephant 6
前述のトラットリアレーベルと関係があり、
The Apples In Stereoの国内盤がトラットリアから出ています。
またピッチフォークで満点をたたき出したNeutral Milk Hotelもいた、
90年代アメリカのインディーズで一番影響力のあったレーベルだったそうです。
~このブログで取り上げたもの~
In The Aeroplane Over The Sea/Neutral Milk Hotel【1998】 - EPOCALC's GARAGE
カクバリズム
今の日本の音楽界を牛耳る存在・其の一はこれです。
なにせ星野源がここ出身でありますので。
非常にセンスの良いレーベルで、いち早くシティポップ的なものに接近したことで知られています。
このレーベルが結構今の音楽界を形作っているといっても過言ではありません。
今は一時期よりは活動が穏やかになりましたが、
VIDEOTAPE MUSICやCEROが精力的な活動をしておりまだ目が離せませんね。
東南アジアへの旅行の際は是非このレーベルをご活用ください。
Maltine
今の日本の音楽界を牛耳る存在・其の二はこれです。
なにせtofubeatsがここ出身でありますので。
非常にセンスの良いレーベルで、いち早くVaporwave的なものに接近したことで知られています。
このレーベルが結構今の音楽界を形作っているといっても過言ではありません。
...補足すれば、これはネットレーベルとなっており、
諸作品は無料で落とせるのが特徴的です。下のリンクからどうぞお使いくださいませ。
現在ではここでリリースするのが有名トラックメイカーへの登竜門になっています。
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介しきれなかったレーベルも多々ありますので
是非皆さんもお気に入りのレーベルを探し、快適な音楽の旅をお楽しみください。