今月のディグ(2021/2)
月一回、僕がレコ屋・CD屋・中古屋で適当に見繕ったものの中で数作、サクッと紹介するコーナーです。
Isolated Rhythms Of.../Ukkonen(見つけた場所:Store15Nov、サブスク有)
まずはこの作品から。なぜかアヴァンギャルドのコーナーにあったノリノリテクノ。
上物は結構アンビエントっぽいのだが、四つ打ちが絶え間なく下に居続けるうえ、
ベースが妙な動きをしているため、かなりディスコティック。
アヴァンギャルドでもあるが、それ以上にノリが良いので一般的にウケそうな感じがする。僕の想像中でのイケイケDJはこういうのをずっとかけているイメージ。
アンビエント+ディスコということでAphex Twinファンにおススメかも。
面白いことに、これのLPカバーは一つ一つ手作りで、全部違うデザインらしい。
複数枚見かけた際はどれか気に入ったジャケを手に入れると良いね。
もっとももうそんな枚数はないけど...
Album/GUIRO(見つけた場所:Volume 1(ver.))
当ブログの読者さんなら知っている方も多いかもしれない。日本のフォーク系のバンド。
店内でかかっているBGMがあまりに良かったので聴いたところ、店主さんが「流石!」といった感じで教えてくれた。
細野晴臣を中心にした往年のシティポップに加え、昭和歌謡やブラジル音楽臭く、
一聴するとキリンジの「3」っぽさがあるのだが、流動的に曲が展開しあちらこちらと彷徨う構成は唯一無二。
ポップだけど構成が変、ブラジル音楽っぽいという点ではLampに通じる点があるかもしれない。
さながらアコースティック強めの「恋人へ」。
Ancient Stone/Ringing Ring(見つけた場所:Disknote仙台)
いくつかプログレの名作が鎮座おましましているところにひょっこりいた謎の盤。
プログレの棚にいたものの、その実は古楽系のクラシカルなバンドである。
大昔のクラシックにエスタンピーというのがあるが、そういう感じの雰囲気。
ほかのバンドだとTabulaturaに近い雰囲気を持っている曲がたくさん詰まっている。
ただやはりプログレと銘打っているだけあってTabulaturaよりプログレで、
ボーカル曲からは毒が抜けたMAGAMAみたいな空気を感じる。
ダンスィン♪真室川(見つけた場所:Book Off 仙台店、音源下)
www.town.mamurogawa.yamagata.jp
名前からして激やば音源であることが分かると思う。
元曲が真室川音頭、ダンスィン、そして極めつけの♪である。これはもうやばやば。
帯文句には思わず弾む!真室川音頭がラテンのリズムで登場。とある。
どのくらい弾むかは上の公式サイトに行って聞いてみてほしい。
一歩間違えればスーパーの鮮魚売り場に流れてそうな編曲であり、そういう愛好家には需要ありそうだ。
民謡クルセイダーズの編曲力の高さに(ある意味)気づかされるアレンジ。