月一回、僕がレコ屋・CD屋・中古屋などで適当に見繕ったものの中で数作、サクッと紹介するコーナーです。
Move Like A Dancer/Barry Coates & The Hats(見つけた場所:ヤフオク)
Numero Groupが最近出していたコンピNumero'95に選ばれていた人のアルバム。
これに入っていた人を一応全員調べたのだが、偶然この人のアルバムがヤフオクで安く出品されていたので落札した。
内容はというとアンビエントとフュージョンの間といった感じ。Stieve Hiettのフュージョン版というのが近いかな。
面白いことにギターシンセを使っているようで、それ故ギターのようなシンセの節回しが多くて新鮮である。Stieve Hiettともそういう部分で似ているかもしれない。
Artful Balance Recordsというレーベルのカタログらしく、どうやらここは他にもこういったフュージョン系ニューエイジをたくさん出している模様。買うっきゃないね。
Artful Balance collection:Randy Waldman/Randy Waldman(見つけた場所:Amazon)
それでArtful Balance関連でもう一作。適当にAmazonで見繕った一枚。これはどうやら四枚組のBoxで売り出されていたものが、中古市場でばら売りされているものらしい。
そのBoxの主旨は映画音楽家のソロ作品を再発しようという今でも通用するようなもので、僕が買ったこの方はかのBack to the futureなんかでシンセを担当されているらしい。
ピアノとシンセサイザーを併用しているのが特徴的で、ほわほわした空間系シンセとアコースティックなピアノが絡み合うのは絶品。久石譲はじめ、映画音楽家が自分の好きなことをやっているアルバムは親しみやすい上に音楽的にも高度で良良良だね。
80'sのフュージョンが好きな人にもおススメ。
Two Views of Amami Ohshima/Hideki Umezawa & Andrew Pekler(見つけた場所:Store15Nov)
奄美大島でのフィールド録音をもとに二人の音楽家が構築した録音。
こう聞いていたのでてっきりフィールドレコーディングものだと思い込んでいたのだが、全くそのようなことはなくしっかりしたアンビエント音楽だった。
フィールドレコーディングらしきカエルや鳥の声などを用いた、空間を感じさせるようなアンビエントが奏でられ良良良。
A面は実際フィールドレコーディングした人と同じ人による作品で日本人の奄美大島観に近い音楽性だが、
B面を担当したAndrew Pekler氏は奄美大島に行ったことがないからか、日本というより東南アジアの島っぽい雰囲気になっている。
同じ素材を使っても作曲者のイメージはかなり反映されるものなんだね~。
玉響/tamayura(見つけた場所:Amazon)
アンビエント・ジャズなるワードに惹かれて買った新譜の一枚。メンバーの太宰百合氏は砂原良徳の作品にも参加しているらしい。
日向敏文の馬鹿テク版みたいな演奏が繰り広げられる、今のアンビエントリヴァイバルの風潮だからこそ出てきたアルバム。
カバーとオリジナルで構成されているのだが、カバー曲は現在のアンビエントの語法によって魔改造され元曲知っていても言われなければオリジナル曲と思ってしまうほどの領域に達している。もちろん、オリジナルのレベルも非常に高い。
とんでもない作品で、みんな大騒ぎしているだろう...と思って検索したら誰も言及していない。
実はこの作品はCDのみでのリリースで、サブスクにもなければYoutubeのティザー動画もない。どうやら今の音楽ファンはネットに頼るあまり、CDのみでリリースされた新人の新譜を全く聞いていないのではないかという疑惑が出てきた。
10年後に今を振り返った時再評価される音楽は、このような「ネットに弱い音楽」なのかもしれない。
・Channel 505やっとこ届いた。もうあきらめていたので良かった。
・友人とレコ屋をやるかもしれない。もしそうなったら企画記事にするかも。
・今月もうさぎが可愛いかった。来月も可愛くあれ。